うまスクエア

2008年1着オウケンブルースリを筆頭に、17年3着ポポカテペトル(13人気)、18年3着ユーキャンスマイル(10人気)と、菊花賞(京都・芝3000m)の好走馬を輩出している阿賀野川特別(2勝クラス、新潟芝2200m)。

そんな阿賀野川特別の競馬ブック「厩舎の話」において、1日の中で最も自信があるとされる“黒二重丸”が付いたのがリビアングラスだ。

ちなみに当時の指名に掲載されたコメントを一部引用すると

「まだ良化途上といった雰囲気でしたが、今週のひと追いで息の入りが良くなって、ほぼ仕上がりましたね。まだ上を目指せる素質馬。自己条件なら期待したいです」

前向きではあるものの、黒二重丸レベルかは賛否両論あるだろう。典型的な競馬専門紙のコメントに掲載される、毒にも薬にもならない内容だからだ。

しかし、上記のコメントは正確ではない。“本当の発言は競馬新聞に載せられない”ため、仕方なく無難な内容に修正。結果として自信の象徴である黒二重丸だけが浮く形になってしまったらしい。

「前走は凄かったで。レース前から『デビュー以来1番のデキ。ここを勝てば菊花賞は賞金的に除外の心配はないし、神戸新聞杯には使わないつもり』って話でキッチリ決めおった。あれで2番人気は美味しかったで～」とは、裏事情に精通する関西の情報通談。

厩舎サイドとしてはトライアルをパスして本番直行は、青写真どおりの参戦なのだ。

京都新聞杯では前哨戦の神戸新聞杯をレコード勝ちしたサトノグランツとタイム差なしの3着。しかも冒頭で紹介したとおり、阿賀野川特別を勝った3歳馬は菊花賞と相性抜群だけに、人気薄でも馬券を抑えておいて損はない。