採れたて!トレセン情報

第975回

採れたて!トレセン情報

関西事情通のちょっとイイ?話
フロック視は危険!?
スランプ時期とは別馬に…

この春はコロナ騒動で競馬界も揺らいだが、クラシック戦線で牡馬・牝馬ともに2冠馬が誕生する歴史的な世代。開催が中止になって、この逸材2頭が埋もれる事が無くて本当になにより。

今週日曜は、その騒動の中いよいよ上半期最終日を迎える。

フィナーレを飾るGIは宝塚記念

今年は2007年以来のフルゲート18頭立て、しかもGI馬8頭が顔を揃え、歴史的な年の上半期の締め括りに相応しいレースとなった。

前売り1番人気はやはりサートゥルナーリア。アーモンドアイの様に間を空けた方が良いパフォーマンスを魅せている馬、まして得意の阪神コースともなれば当然か。

以下は大阪杯でワンツーを決めた牝馬ラッキーライラックとクロノジェネシス、7着だったブラストワンピースと続いている。

大阪杯の1・2着、そして7着馬が単勝オッズ3桁の2~4番人気、5着ワグネリアンでも15倍程の配当となっている。ところが…

4着だったカデナは、単勝50倍近くある人気薄、ここに違和感を感じる方はいるだろう。

前走の大阪杯の好走が内を回ってのものでフロック視されているとこともあるのか…。

しかし、本来は差し馬のダノンキングリーが我慢できずに逃げたようなスローの、後方から追い込むには厳しい展開。

それを直線最後方から差して来たのだからフロック視するのは危険極まりない。

ましてメンバー中、上がり3F最速、しかも抜けた脚を使っているのだから。

少なくとも、同じく内を回ったワグネリアンよりは評価されていいと思うのだが…

2歳のデビューから弥生賞を勝つまで、全て出走メンバー中最速上がりの決め手を繰り出し、一時はクラシック有力候補とも言われたカデナ。ただその後しばらく、その決め手は影を潜めスランプに陥っていた。

それが昨年の夏前辺りから再び終いの決め手に切れ味が戻り、今年の2月の小倉大賞典では、やはり出走メンバー中で最速上がりの脚を繰り出し、久しぶりの勝利を挙げた。

どうやらここにきて、かなり馬も力を付け、一時のスランプの時期とは別馬になっているようだ。

今回の舞台は大阪杯とほぼ似たコース形態、今度は頭数が多くなるので馬込をどう捌くかの課題はあるものの、前走時とは違い先行馬も揃いある程度は流れてくれる事だろう。

また、今の梅雨時期の馬場というのも、小倉大賞典の時が良馬場とは言え、ひと雨あって緩い馬場だった事を考えれば、マイナスにはならない。

大阪杯組の中で、意外なほど評価の低いカデナ、注目してみたくなる。

美浦『聞き屋』の囁き
宝塚記念史上もっとも豪華

GⅠ馬が8頭も揃った今年の宝塚記念

新型コロナの影響でドバイ国際競争の中止、香港競馬への遠征ができなくなったことで、強い馬たちの海外遠征がなくなり、その結果、国内トップクラスの馬たちが集結。

見方を変えれば、海外遠征には国内GⅠ以上の魅力があるから遠征するわけで、国内GⅠに魅力があれば毎回これだけの豪華メンバーが揃う、ハイレベルな戦いが見れるわけだ。

関東からは3頭だけだが、うちGⅠ馬が2頭。

中でも注目は

昨年末の香港ヴァーズではラッキーライラックに3馬身差の圧勝。

宝塚記念のレーティングは堂々の1位ではあるが、人気は3~4番人気あたりと、ドバイへの輸送後、適鞍がなく間隔があいたことが嫌われているのか、人気面では妙味がありそう。

ただ、鞍上を務めるレーン騎手には、来日当初はほかの馬に騎乗する可能性があったというのだ。

それが、サートゥルナーリアとラッキーライラックの2頭。

というのも、昨年、リスグラシューで宝塚記念、コックスプレート、有馬記念とGⅠを3連勝。

ノーザンファームの関西圏を統括するしがらきトレーニングセンターと深い絆ができたことで、その関係からサートゥルナーリアかラッキーライラック、どちらに宝塚記念で騎乗してほしい、という打診が早々にあったとのこと。

ところが、サートゥルナーリアはルメール騎手で金鯱賞、ラッキーライラックはデムーロ騎手で大阪杯をともに快勝して、両ジョッキーともに、続戦での騎乗を強く強く希望。当然と言えば当然のことだろう。

好内容で勝っているわけだから、鞍上を変える理由がなかなか見つからずに、その結果、2頭ともコンビ継続が決定。

強い馬のどちらかに乗れると期待していたレーン騎手の落胆ぶりは相当だろうが、そこからグローリーヴェイズとコンビを組めるわけだから、やはり「持っている」騎手ではある。

グローリーヴェイズの追い切りに2週続けて騎乗。

マスコミ向けにはいいコメントを出しているが、本当のところは、「まだ完調手前かも」というシビアな感想。

今週の追い切りでどれだけ上向いてくるのか。

レーン騎手の成績は昨年に比べれば今年は勝ち星、重賞勝利数、ともに下回っており、GⅠ勝ちはまだゼロのまま。

3カ月の短期免許をすべて使い切っているので年末の騎乗はできない。

つまり、日本でのGⅠ勝ちのチャンスはこの宝塚記念がラスト。

本当に「持っている」騎手なら、結果で示してくれるはずだ。

競馬場から見た推奨馬券
ゆったりとしたローテンションにも好感

東京は土曜の1R発走時で良、稍重。
その1Rは芝の1400m。菜々子がラチ沿いで逃げ切っており、上がりタイムもしっかりしていた。4Rの芝の未勝利戦も、時計は少しかかったが、2番手の馬が勝つ先行決着。走りづらそうにしている馬も見当たらなかった。週中までの雨の影響は、気温が高いこともあって、それ程ではなかったようだ。
ただ、日曜は午前中は雨予報。芝コースは元々傷んでいただけに、走りづらい馬場になりそうだ。

更に馬場が悪くなるなら、芝での勝負は今さらって感じ。
とりあえずダートの東京2Rから。狙い馬は10番セイウンクルーズ
馬っぷり、調教の動きから能力があることは間違いないが、とにかくズブくて器用さに欠ける。そういう馬だから東京ダート2100mはびったりだと思ったが、前走はいつも以上にズブくて脚を余した。レース後のコメントにて、ソエ気味だったとあったので納得。
その後中7週開けて、今回はソエは治まったとのこと。
その前の中山の2戦くらい走れば、広々とした東京ならチャンスは十分にあるはず。
内田への乗り替わりも、ズブい馬だけにプラスに働きそう。
今回は本来の走りを期待したい。

馬連 10-14 6-10 4-10
ワイド 10-14

自信度 C


ダート戦では他に食指が動く馬がいないだけに、危険を承知で芝の東京10Rに少し手を出したい。
道悪を苦にしない2番ニシノカツナリが中心。本来は、前走不利がありながら惜しい競馬をしたボッケリーニが、叩かれて狙い目だが、道悪では切れが鈍るタイプ…。
ニシノカツナリの方も、前走は勝負処で外から被されて、進路を確保するのにてこずった。ゴール前の勢い、着差から、もう少しだけスムーズだったら、勝っていたと思っただけに、こちらも狙い目は十分だ。
前々走は稍重で凡走したが、前日に寝違いしたもので、状態面の問題。
その前の東京戦は渋り気味の馬場で、好メンバー相手に完勝。前走も稍重の馬場だった。極端に悪くならなければ、馬場はこなすはず。
暑い時季だけに、ゆったりとしたローテンションにも好感が持て、スムーズな競馬ができればチャンス十分。

馬連 2-13 2-6 2-14
3連複 2の1頭軸 相手6.7.13.14

自信度 C

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