谷中公一のソコまで聞いちゃう!?[2011年08月26日対談記事] 3ページ/3

小野寺:パラレルワールドですか。

谷中:そうそうそう(笑)。その事故をキッカケに、第二世界の小野寺が来ちゃったんだよ。
じゃないと、その状況で生きていないでしょ(笑)。いやー、本当に奇跡だよね、それは。やっぱり何かを持って生まれたんだよ。

小野寺:「お前はまだ死ぬ時じゃない」って神様が“シャキーン”ってやってくれたんすかね(笑)。

谷中:そうだよ(笑)。

小野寺:あ、僕、その事故でひとつだけ覚えていたことがあって、軽トラックにはねられたって言ってたんですよ。

谷中:セダンじゃなくて?

小野寺:はい。実際はセダンみたいな車だったらしいんで、僕の記憶が間違ってるんですけど、なぜか「軽トラックにはねられた」って言い張ってたんですよ。きっと、神様の軽トラックですよ(笑)。

谷中:アハハ(笑)。

小野寺:違うか。神様の軽トラックじゃなくて、あれは多分、天国に連れていくお迎えだったんですよ。

谷中:なるほどね。その荷台に乗ってたらおしまいだったんだ。

小野寺:多分それに乗ったらおしまいでした。でも生還しましたけど、そこから何だか、頭に異変が(笑)。

谷中:まさに突然変異が起きたんだ(笑)。その他に、大きな怪我をしたことはある?

小野寺:中学校一年生の時に、初めて骨折しました。

谷中:馬に乗っていて落ちたりしたの?

小野寺:いえ、すごく大きなターザンロープで遊んでたんです。で、軽快に滑っていったんですけど、あれ、最後にバネみたいのでポーンって止まるじゃないですか。僕、体重が軽すぎて、そのまま一回転しちゃったんですよ。

谷中:一回転!

小野寺:それで振り落とされて、右腕がバッキリ折れて…。自分で見てわかりましたよ。

結構、周りの友達を引かせるような行動をとってますね。

谷中:本当だね。そのときも友達は帰っちゃった(笑)?

小野寺:いや、その時はさすがに(笑)。

谷中:でも、体重が軽いからって簡単に一回転するわけじゃないもんね。それだけのスピードが出てたってことだから。運動神経も良かったんじゃないの?

小野寺:運動はできましたよ。数学、国語、社会、2だったのに、理科と体育は5でしたもん。

谷中:体育だけじゃなくて、理科も5だったんだ。

小野寺:僕、サイエンティストなんですよ。

谷中:あんまりそういうイメージないけど(笑)。

小野寺:なぜか分からないけど、理科は出来たんですよ。顕微鏡で人の髪の毛見たりして、よく遊んでましたけど、理科は分かりました。

谷中:そうなんだ。じゃあ体育の方は?何か得意なスポーツはあった?

小野寺:保健体育ですね。

谷中:やっぱりそうだよね(笑)。まあ、保健体育はスポーツじゃないんだけど(笑)。あれ、何の話だったっけ?

えー、ジョッキーになったキッカケを…

谷中:そうだった!キッカケは何だったの?

小野寺:中学のときのクラスが最初はアイウエオ順に並んでいて、僕の前に遠藤って奴がいたんですけど、そいつが大の競馬好きで。僕はそれまで競馬を見たことがなかったんですけど、途中から遠藤と遊ぶようになって、競馬を見るようになったんです。だから、その遠藤が僕の前の席にいなかったら、僕は今ここにいないですよ。奇跡ですよ。

谷中:すごいね。さっきの命を助けた神様が導いたんだよ。遠藤君の姿を借りて(笑)。

小野寺:だって、田舎の中学で競馬好きな中学生なんて…

谷中:そうそういないもん。奇跡が立て続けに起きて、現在に来たんだよ。遠藤君に導かれて。

小野寺:その遠藤は今、渋谷にいるんですよ。まだ大学生なんですけど、就職先も決まってしばらく暇みたいなんです。

今も連絡を取ったりするんですか?

小野寺:普通に日曜日、飯食いに行ったりしますよ。新潟の最終レースまで乗ってて、疲れたから美浦まで帰るのが面倒くさいなあ、とか思ったら「じゃあ飯行こうよ」って。先々週も渋谷に飯食いに行きました。

小野寺さんがジョッキーになった事について、遠藤さんは何か言ってました?

小野寺:びっくりしてましたね。

谷中:だって競馬好きなんだもんね。そりゃ嬉しいし、驚くだろうしね。友達にしたら自慢でしょう。「俺の同級生ジョッキーなんだよ」って。あ、競馬と関係ない話ばっかりしてたから、もう全然時間がないんだけど(笑)。

よくあれだけ話が尽きなかったものですね。

谷中:小野寺、今度さ、第二弾やって。語りきれなかったんで(笑)。

小野寺:いいっすよ。エクストラボーナスステージ作りますよ。確変突入で(笑)。

谷中:よろしくね。あー、面白かったけど、何か今日は疲れたな(笑)。

小野寺:あ、それならチキンラーメン食べた方がいいですよ。

谷中:何でだよ(笑)!何で疲れてチキンラーメンなんだよ(笑)。本当、面白さは天性のモノを持っているから、それを上手く引き出していかないとね。これからもイベントでイジってやれば、強烈な味を出して来るはずだから(笑)。ファンには是非注目していてもらいたいね。

小野寺騎手独特の世界観から生み出される不思議コメントに、右へ左へ脱線した今回の「そこまで聞いちゃう!?」いかがだったでしょうか。個性満点のキャラも騎乗ぶりも大注目の小野寺騎手をうまスクは応援して行きます。

小野寺祐太
小野寺祐太プロフィール
1990年3月12日生まれ。日本中央競馬会(JRA)騎手。2009年、美浦トレーニングセンターの伊藤正徳厩舎の所属騎手として騎手デビュー。初騎乗は2009年3月1日にエアダーミ(5着)。同年3月29日にキングヴィオラ で初勝利。

谷中 公一

1965年長野県生まれ。1985年、美浦の阿部新生厩舎の所属騎手として騎手デビュー。JRA通算成績145勝(うち障害3勝)。初騎乗は1985年3月10日にヤノリュウホウ(8着)。同年6月15日イチノスキーで初勝利。現役中に騎手生活の厳しい現実を綴った著書「崖っぷちジョッキー」を発表。現在は天間昭一厩舎の助手として活躍中。同厩舎ではレッツゴーキリシマやクラウンロゼなどを担当した実績もある。またその傍らドッグガーデン「WANだら~」経営者としても手腕を発揮している。

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