どないもこないも、秋華賞が終わったらエリザベス女王杯や。ご同輩の皆はん、変わりおまへんか? 淡輪(たんのわ)でおま。
最近の若い衆は、3連単やなんやと難しい馬券に目ぇ輝かせてますけどな、ワシらみたいな昭和の古強者(ふるつわもの)は、やっぱり「枠連」でドンと構えたいもんですわ。
馬連がなかった時代からやっとるんやから、筋金入りや。 「枠連は負けへん」。これがワシの信条。今週も、このエリザベス女王杯、枠連でキッチリ仕留めさせてもらいます。
まずは、このレースで「枠の恩恵」をしっかり受けとる馬を見ていきまひょか。ワシが注目しとる、枠実績のエエ馬は3頭ですわ。
【淡輪の注目】
4枠:レガレイラ 中枠(4-0-1-2/7)
6枠:フェアエールング 中枠(3-2-0-4/9)
5枠:セキトバイースト 中枠(1-4-1-4/10)
内枠:1枠-3枠
中枠:4枠-6枠
外枠:7枠-8枠
の成績
レガレイラは中枠で4勝、フェアエールングも3勝2着2回と、どっちも枠の力を味方につけとる。そやけど、ワシが特に目を引いたんはセキトバイーストや。1勝だけやけど、2着が4回。こういう「勝ち切れんでも2着に来る馬」が同じ枠におるっちゅうんは、枠連買う上では堪らん魅力ですわな。
ほな、次は肝心のコースデータ。過去10年、このエリザベス女王杯が行われる京都競馬場の芝2200mで、どの枠がよう馬券に絡んどるか。連対率(2着以内に入る確率)で並べてみまひょ。
【過去10年・枠別連対率】
3枠21.0%
1枠20.0%
5枠18.2%
8枠16.8%
6枠15.9%
2枠14.4%
7枠14.4%
4枠13.1%
これ見たら一目瞭然。もう、内枠の独壇場ですわな。3枠が頭一つ抜けとる。そんで1枠、5枠と続く。 逆に、さっき馬の実績で挙げたレガレイラの4枠は、連対率で見たら一番低い。こういう時、枠連師としては悩ましい。馬を取るか、枠を取るか…ワシはもちろん、「枠」を取らせてもらいます。
【軸:3枠】
もうデータが「ここ買いなはれ」言うとりますわ。過去10年で連対率21.0%はダントツ。絶好枠や。
ここに入ったんがサフィラとエリカエクスプレス。どっちも内枠で勝ち星挙げとるし、特にエリカエクスプレスはそれなりに支持を集めそうや。ちなみに今風でいう元カノはエリカちゃんやった…。関係おまへんな。
枠の利と馬の勢い、両方揃うてる。ここが崩れる姿は、ワシには見えまへん。
【相手筆頭:5枠】
コースデータ(連対率18.2%)も3番手と優秀やけど、それ以上に中(うち)におる馬がええ。
さっきも言うたセキトバイースト(中枠1-4-1-4/10)と、ボンドガール(中枠1-3-0-4/8)ですわ。2頭合わせたら中枠で「2勝・2着7回」。とにかく2着によう来る馬が揃うとる。
軸の3枠が1着に来たら、2着にこの枠がスッと入ってくる。そんな絵しか浮かびまへん。
【妙味十分:1枠】
3枠に次いで、コース連対率が20.0%もある「1枠」。馬券の妙味(みょうみ)を考えたら、ここは絶対に外せしまへん。
最内っちゅうんは、競馬において最大の武器になることもようある。パラディレーヌも内枠で2着(0-1-1-1/3)の実績があるし、ステレンボッシュかて、この枠引いて黙ってるとは思えん。これは捨てレンボッシュでんな。
データの後ろ盾があるんなら、しっかり押さえる。これが枠連の勝ち方や。
【結論】
さて、色々言うてきましたけど、結論はいつも通りシンプルや。
ワシの30年以上の競馬人生が「枠連は負けへん」と叫んどります。馬単や3連単みたいに、1頭の馬の“ご機嫌”に一喜一憂するんはもう卒業。ドンと枠で構えるのが大人の競馬や。
軸はコース連対率断トツの【3枠】。相手は、2着請負人(うけおいにん)が揃うた【5枠】と、データ2番手の【1枠】。これで決まりや。
これが勝負!
枠連:3 - 1、5
あとは総流しで完璧や!