今週のボヤキ
今の競馬場はほんまに綺麗になりよったな。ゴミひとつ落ちてへんし、トイレもピカピカや。 若いネエちゃんやカップルが楽しそうにスマホ片手にキャッキャ言うとる。それはそれで結構なことや。

せやけどな、ワシらみたいな古い人間からすると、少し寂しい気もするんや。 昔の淀(京都競馬場)はもっとこう、鉄火場の匂いがプンプンしとったもんや。 地面にはハズレ馬券が雪のように積もっててな、赤鉛筆を耳に挟んだオッサンらが、血走った目で新聞と睨めっこしとった。 そこら中で「差せ!」「残せ!」いう怒号が飛び交って、安酒に酔った吐息とタバコの煙が混ざり合う独特の空気……あれこそが競馬場やった。

今の若い衆は、パドックも見ずにスマホの画面ばっかり見とるが、馬は生き物や。 現場の空気、馬の気配、そして何より「枠の並び」。これを肌で感じんと、ホンマの勝負はできへんのやで。 便利になるのはええが、大事なもんまでデジタルの中に置き忘れてきたらアカン。 ま、ワシは今日も変わらず、ボロボロの新聞片手に枠の色を睨むだけやけどな。

今週の眼 プロキオンS (G2)
さて、今週のお題はプロキオンS (G2)や。 舞台は京都のダート1800m。

最近の予想家連中は、やれラップタイムがどうや、やれ血統の配合がどうやと細かい数字ばっかりこねくり回しよる。 そんなもんはな、走ってみなきゃわからんのや。 ワシの流儀はシンプルや。「馬を見るな、枠を見ろ」。これに尽きる。

特にこの京都ダート1800mいうコースは、枠の並びと展開のアヤが大きくモノを言う。 人気馬が内枠で揉まれて沈むこともあれば、外からスムーズに回ってきた人気薄が穴を開けることもある。「1頭」を当てるんやない。「枠」という面で網を張るんや。

馬連や3連単なんてハイカラな券種がなかった時代、ワシらは枠連で一喜一憂したもんや。 本命の馬が出遅れても、同枠の相方が激走して助けてくれる。これぞ枠連の醍醐味、「保険」の効いた最強の馬券術や。 今回もデータなんぞクソ喰らえ。ワシの長年の勘と、枠の並びから漂う匂いだけで勝負したる。

親父の赤鉛筆【最終結論】
買い目はこうじゃ。

プロキオンS (G2)
7 - 総流し

淀のダート決戦。なかなか面白いメンバーになったのう。 新聞の馬柱をボヤッと眺めてて、ビビビッて来たのは7枠や。

ここにはロードクロンヌがおる。こいつは安定感抜群やし、京都の実績も十分や。崩れる画が浮かばん。 そんでな、もう一頭のハピ。こいつも京都ではしっかりと追い込んできよる。 ええか? 人気馬が1頭強いだけやない。2頭とも有力馬が同居しとるこの7枠は、まさに「鉄板」の構えや。 どっちが来てもええ。いや、どっちも来そうな気がせぇへんか?

1頭がコケても、もう1頭がカバーする。これぞ枠連の真骨頂、「黄金の同居枠」てなもんだ。 迷うことはない。この7枠を軸に、あとは総流しや。

■淡輪 粂治(たんのわ くめじ)
競馬歴およそ半世紀。一番の思い出は1990年有馬記念。

4枠にオグリキャップ・メジロアルダン、3枠にメジロライアン・サンドピアリスが入ったオグリキャップの引退レースでメジロアルダン・サンドピアリスに想いを馳せて枠連3-4勝負。

まだ馬連がなかった時代。馬連であれば外れていた馬券が今も頭を駆け巡る昭和の競馬親父。

もちろん1987年の有馬記念。『ユ』ーワジェームス・『メ』ジロデュレンが4枠に入った『ユメ』の万馬券も的中させている。

また、プロ野球もこよなく愛し、少年時代は大阪球場、西宮球場で憧れの選手を追いかけ、プロ野球名鑑を手に遠くから選手の自宅を見ていたピュアな心の持ち主でもある。

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