今週のボヤキ
最近の若いもんは、競馬場に来てもちっこい画面ばっかり見とる。ワシが若い頃はカブ(ホンダのバイク)で競馬場に乗り付けて、朝から夕方までパドックとスタンドを駆けずり回ったもんじゃ。あの頃の競馬場の野次ときたら、そりゃあ風情があった。「そのまま!」だの「何しとんじゃボケ!」だの、客と騎手が一体になっとったわい。小賢しいデータで馬券を買うのも勝手じゃが、現場の熱気ってもんを忘れたらアカンで。
今週の眼 フェブラリーS (G1)
「馬を見るな、枠を見ろ」。これがワシの鉄則じゃ。
馬連やら3連単やら、ややこしい馬券ばっかり持て囃される時代じゃが、競馬の真髄は枠連にある。馬の能力や血統、タイムなんかアテにならん。
最後にモノを言うのは「展開」「運」、そして何より「枠の並び」や。馬連がない時代からずーっと枠の色の組み合わせだけでメシを食ってきたワシに言わせれば、枠連の全流しこそ最強の保険なんじゃ。
フェブラリーSも同じこと。ゴチャゴチャ考える暇があったら、デンマ(出馬表)をじっくり睨んで、枠のオーラを感じ取るんや。
親父の赤鉛筆【最終結論】
買い目はこうじゃ。
フェブラリーS (G1)
5 - 総流し
今年最初のG1やな。ワシにとって目の前にあるレースは、園田1Rも有馬記念も同じ。一戦一戦ベストを尽くすのみや。で、フェブラリーSのデンマ(出馬表)で光り輝いとるのは……、5枠や。
ここにはまだ底を見せとらんチャンピオンズCの勝ち馬ダブルハートボンドがおる。勢いと輝く光は一番や。しかし、競馬は何が起こるか分からん。
そこでジワッと鈍い光を放っとるのが、隣におるロードクロンヌや。安定感ならコイツも負けとらん。ワシの流儀は「馬を見るな、枠を見ろ」。ココは鉄板枠とちゃうか。
■淡輪 粂治(たんのわ くめじ)
競馬歴およそ半世紀。一番の思い出は1990年有馬記念。
4枠にオグリキャップ・メジロアルダン、3枠にメジロライアン・サンドピアリスが入ったオグリキャップの引退レースでメジロアルダン・サンドピアリスに想いを馳せて枠連3-4勝負。
まだ馬連がなかった時代。馬連であれば外れていた馬券が今も頭を駆け巡る昭和の競馬親父。
もちろん1987年の有馬記念。『ユ』ーワジェームス・『メ』ジロデュレンが4枠に入った『ユメ』の万馬券も的中させている。
また、プロ野球もこよなく愛し、少年時代は大阪球場、西宮球場で憧れの選手を追いかけ、プロ野球名鑑を手に遠くから選手の自宅を見ていたピュアな心の持ち主でもある。
相手がどこに来てもええように網を張る。これが大人の喧嘩の仕方ってもんじゃ。