今週のボヤキ
3月に入ったっちゅうのに、まだまだ風が冷たいのう。最近の若い衆は、競馬場に来ても下向いてスマホの画面ばっかりこすっとる。昔の競馬場の野次は、そりゃあもう芸術品やった。騎手への愛のある怒号が飛び交って、スタンド全体が生きとったもんじゃ。
冷えた体を温めるのは、売店で買うたワンカップの安酒と決まっとった。ポケットで手を温めながら、ワンカップをチビチビやって、次のレースの枠順をにらみつける。あの泥臭い熱気が懐かしくてたまらんてなもんだ。
今週の眼 フィリーズレビュー (G2)
「馬を見るな、枠を見ろ」。これがワシの鉄則じゃ。
さて、今週は阪神でフィリーズレビューじゃ。3歳牝馬のフルゲート18頭立て。データだのタイムだの、そんなもんを細かく計算したところで、若いお転婆娘のレースなんぞどう転ぶか分からん。こういうレースで一番大事なんは「展開」と「運」、そして何より「枠の並び」だ。
馬連や3連単みたいにピンポイントで当てるんは至難の業や。昔は馬連なんてハイカラなもんは無かった。枠連だけで勝負してきたワシから言わせれば、こういうゴチャつくレースこそ枠連の優位性が光るんじゃ。同枠の馬が走れば当たりっちゅう「保険」がある。これが枠連という流儀の最大の強みや。馬単体を見るんやない。全体の枠の並びを見て、運を引き寄せるんじゃ。
親父の赤鉛筆【最終結論】
買い目はこうじゃ。
フィリーズレビュー (G2)
8 - 総流し
なんや言いにくいレース名やが、18頭フルゲートで当てがいのあるレースやな。心を無にして、ジッとデンマ(出馬表)を見つめまくる。そしてビビビッと来たんは……、8枠や。
ファニーバニーは前走のシンザン記念でもゴール200m前まで見せ場を作りよった。これは距離短縮がプラスや。そして、関東からわざわざ遠征してきた2頭も力がありそうや。
ワシの流儀は「馬を見るな、枠を見ろ」。この3頭が入った8枠には枠連っちゅうロマンが詰まっとる!ここから残りの枠へ全流しじゃ。
■淡輪 粂治(たんのわ くめじ)
競馬歴およそ半世紀。一番の思い出は1990年有馬記念。
4枠にオグリキャップ・メジロアルダン、3枠にメジロライアン・サンドピアリスが入ったオグリキャップの引退レースでメジロアルダン・サンドピアリスに想いを馳せて枠連3-4勝負。
まだ馬連がなかった時代。馬連であれば外れていた馬券が今も頭を駆け巡る昭和の競馬親父。
もちろん1987年の有馬記念。『ユ』ーワジェームス・『メ』ジロデュレンが4枠に入った『ユメ』の万馬券も的中させている。
また、プロ野球もこよなく愛し、少年時代は大阪球場、西宮球場で憧れの選手を追いかけ、プロ野球名鑑を手に遠くから選手の自宅を見ていたピュアな心の持ち主でもある。
相手がどこに来てもええように網を張る。これが大人の喧嘩の仕方ってもんじゃ。