今週のボヤキ
最近の若いもんはパソコンやらなんやら画面ばっかり見とって、現場の空気を吸おうとせん。情緒っちゅうもんが足らんのだ。昔の競馬はもっと泥臭かったもんじゃ。大負けしてスッカラカンになり、トボトボと負けてオケラ街道を歩いたあの切なさ。逆に、大穴当てて勝ったら十三のネオン街に繰り出して、朝までどんちゃん騒ぎ、てなもんだ。あのヒリヒリした感覚がたまらんのや。
今週は中京で金鯱賞じゃが、新しくなってからはワシは行っとらん。中京もエライ変わったみたいやな。昔の古臭いこじんまりしたスタンドが好きやった。名古屋へ行くのも、味気ない新幹線やのうて、近鉄アーバンライナーでのんびり行くのが味があってエエんや。景色を眺めながら、赤鉛筆を耳に挟んでデンマを睨む。これが中京へ出向く醍醐味や。
今週の眼 金鯱賞(G2)
「馬を見るな、枠を見ろ」。これがワシの鉄則じゃ。
最近のファンはタイムがどうの、データがどうのと小賢しい数字ばっかり追いかけよる。そんなもんは机上の空論や。競馬は生き物が走るんじゃから、「展開」「運」、そして何より「枠の並び」が全てを決めるんじゃ。馬連や3連単なんてややこしい馬券がなかった時代から、ワシらは枠の色だけで一喜一憂してきたんじゃ。枠連こそが、最も理にかなった券種てなもんだ。
中京の芝2000mはスタートしてすぐ急坂があるさかい、最初のポジション取りが肝心や。内が有利だの外が不利だのと言う奴がおるが、隣にどの馬がおってどういう展開になるか、枠の並びから物語を読み解くのがワシの流儀じゃ。
親父の赤鉛筆【最終結論】
買い目はこうじゃ。
金鯱賞(G2)
3枠 - 総流し
なかなか面白そうなメンバーになりよったな。何時もデンマ(出馬表)をジッと見つめ、そして、そっと目を閉じる。その残像にオーラが出とるのは……、3枠や!
ジョバンニは強いと言われとる4歳で唯一の出走馬。これがアッサリと勝ちよるかもしれん。そこへ同じ枠のアーバンシックは1つ上の菊花賞馬。
これぞ最強の「保険」やおまへんか?ワシの目には残像がクッキリと残りよったで!
残りの枠は全流しじゃ
■淡輪 粂治(たんのわ くめじ)
競馬歴およそ半世紀。一番の思い出は1990年有馬記念。
4枠にオグリキャップ・メジロアルダン、3枠にメジロライアン・サンドピアリスが入ったオグリキャップの引退レースでメジロアルダン・サンドピアリスに想いを馳せて枠連3-4勝負。
まだ馬連がなかった時代。馬連であれば外れていた馬券が今も頭を駆け巡る昭和の競馬親父。
もちろん1987年の有馬記念。『ユ』ーワジェームス・『メ』ジロデュレンが4枠に入った『ユメ』の万馬券も的中させている。
また、プロ野球もこよなく愛し、少年時代は大阪球場、西宮球場で憧れの選手を追いかけ、プロ野球名鑑を手に遠くから選手の自宅を見ていたピュアな心の持ち主でもある。
相手がどこに来てもええように網を張る。これが大人の喧嘩の仕方ってもんじゃ。