今週のボヤキ
最近はめっきり日が長くなったな。来週はもう春分の日やもんな。春の足音が聞こえてきそうなもんじゃが、今週は仁川で重賞がないのがどうにも寂しいな。ワシが若い頃は、愛車のカブに跨って、ブルルンとエンジン唸らせてよく競馬場へ通ったもんじゃ。道中の風が冷たくても、懐に夢を忍ばせてりゃあ心はポカポカやったわい。そして、午前中にいい配当をバシッと獲ったら、昼飯は決まって宝塚カレーじゃ。あのスパイスの香りが勝利の味として脳裏に焼き付いとるてなもんだ。今週もあの頃の熱気を取り戻したいもんじゃ。
今週の眼 スプリングS(G2)
「馬を見るな、枠を見ろ」。これがワシの鉄則じゃ。
中山の芝1800mで行われるスプリングS。皐月賞の切符を賭けた若駒たちの戦いやが、ここで血統だのタイムだの、こまけぇ数字をこねくり回すのは素人のやることだ。大事なのは「展開」「運」、そして何より「枠の並び」に尽きる。馬連なんていう気の利いたもんがなかった時代、ワシら馬券師はひたすら枠の色の組み合わせに命を懸けとったんじゃ。出馬表を俯瞰し、隣り合う馬の相乗効果や枠番の有利不利を読み解く。これぞ真の流儀てなもんだ。今の若い連中は3連単だの何だのと点数を広げたがるが、枠連ならたったの36通りじゃ。狙った枠からドカンと総流しにするのが、一番確実で強力な「保険」なんよ。
親父の赤鉛筆【最終結論】
買い目はこうじゃ。
スプリングS(G2)
8 - 総流し
スプリングS言うたら皐月賞のトライアルやな。いかなる時もジッとデンマ(出馬表)に睨みを利かせ、まばゆい枠のオーラを感じ取る。このレースでオーラを放っとるのは……、8枠や!
このレースは外の枠の光がえげつなかった。すなわち7枠と8枠や。そこで一旦目を閉じ、心を静めて目を開き、ひと際輝いてたのが8枠や。アウダーシアは1勝馬でも前走までルメールが続けて乗ってた素質馬。コイツのあっさりがあるかもしれん。
そして、シンザン記念でも上手な競馬をしとったサウンドムーブが最強の『保険』や。このレースの8枠は激アツやで!
残りの枠は全流しや。
■淡輪 粂治(たんのわ くめじ)
競馬歴およそ半世紀。一番の思い出は1990年有馬記念。
4枠にオグリキャップ・メジロアルダン、3枠にメジロライアン・サンドピアリスが入ったオグリキャップの引退レースでメジロアルダン・サンドピアリスに想いを馳せて枠連3-4勝負。
まだ馬連がなかった時代。馬連であれば外れていた馬券が今も頭を駆け巡る昭和の競馬親父。
もちろん1987年の有馬記念。『ユ』ーワジェームス・『メ』ジロデュレンが4枠に入った『ユメ』の万馬券も的中させている。
また、プロ野球もこよなく愛し、少年時代は大阪球場、西宮球場で憧れの選手を追いかけ、プロ野球名鑑を手に遠くから選手の自宅を見ていたピュアな心の持ち主でもある。
相手がどこに来てもええように網を張る。これが大人の喧嘩の仕方ってもんじゃ。