東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2021年09月11日]

【セントウルS】強烈な追い込みで清々しく

数年前に逝去した競馬評論家の石川ワタルさんは、私と同年生まれだったが、20歳代後半には数年かけてヨーロッパとアジアを放浪旅行したという。いつか酒席の話もはずみ、アフガニスタンの話題になったことがある。1970年代半ばに、しばらく滞在したらしいが、「貧しいけど、のどかで、いい国だった」という言葉が、今でも心に残っている。それが、70年代末にソ連が軍事介入し、混乱のなかでイスラム過激派のタリバンが勢力を伸ばし、やがてソ連撤退後はアメリカも軍事介入し、混乱と惨状がくりかえされてきたことは周知であろう。貧しくても穏やかな小国に大国が介入すれば、どんな結末がもたらされるのか、われわれはまざまざと見せつけられてきたのだ。

緊急事態宣言の延長になれっこになったような気がする今日このごろだが、長々と閉店中の居酒屋「青夷」もアフガン化一歩手前で先行きが見えない。酒ぬきのメール交換もいいが、肉声を聞かないと「去る者、日々にうとし」が実感される。

秋競馬が始まり、G1の前哨戦セントウルステークス。データ派の口撃機関銃は、順当に実績を重んじて、ルメール騎乗の⑧レシステンシアが軸らしい。なにしろ同じ中京競馬場1200mの高松宮記念の実績が光る。相手は中京巧者の3歳馬⑮ピクシーナイトが本線で、あと4~5頭をからめ、馬連・3連複(2頭軸)・3連単で狙うという。ギャンブル狂師ミノ先生は、幻のG1馬と惚れこんだ⑭クリノガウディー軸でいくらしい。穴党専科のマスターは、夏競馬の成績がいい鮫島騎手に期待し、上手く折り合いのついた②シャインガーネットの差し脚を見たいとか。

今月になって、いささか多忙をきわめたせいか、肝心なところで失態が目立った吾輩。今週はなんとか挽回したいもの。中京巧者なら人気薄の⑬ナランフレグを狙ってみる。強烈な追い込みが決まり、3着に突っ込んでくれればいいのだ。相手はやはり実績馬⑧レシステンシアが無難だろう。スカッと秋晴れとはいかなくても清々しくなってみたいものだ。


セントウルS

⑧-⑬ ワイド1点で勝負する

⑧-⑬ 2頭軸で3連複総流し15点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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