東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2022年02月12日]

【共同通信杯】馬場適性が勝負の分かれ目

今年はとうとう年賀状を1通も書かなかった。できるだけ年長の方々には出すように心がけてきたが、自分の先生クラスの方々が鬼籍に入られてしまい、もはや失礼にあたることがなくなったせいもある。それとともに、歳を重ねて、面倒なことをしたくなくなったこともある。その代わり、好ましいことはどんどんやることにしている。来るべきカラオケ再開に備えて新曲を仕入れること。新曲といっても平成の流行歌などさらさら覚える気もしないから、かつてメロディーだけなら身についている海外の名曲を歌詞とともに覚えることだ。最近でも「酒とバラの日々」「煙が目にしみる」「砂に書いたラヴ・レター」などをたたきこんでいる。私の美声(?)を聞きたい方には待ち遠しい日々になるでしょうね(苦笑)。

ところで、欧米の競馬新聞の類では、記者も予想屋も総力をあげてレース毎に「この1頭」を推薦する。日本の記者・予想屋のように、自分の買い目まで紹介することはまずない。馬券ファンはそれを参考にして自分が買う馬券の組み立てを考えればいいのだ。本コラムも今後そのような形で居酒屋「青夷」の天才馬券師(?)たちの推薦馬を紹介していきたい。

さて、3歳クラシック戦線の足音が近づいている。東京の共同通信杯は、昨年、G1・3勝で年度代表馬になったエフフォーリアが勝ったレース。ここ10年でも、優勝馬7頭が後にG1馬になっているらしい。口撃機関銃ヤマは、②アサヒが自信の本命らしい。東京1800m3戦全連対で、相手本線が⑩ダノンベルーガで、馬連・3連複(2頭軸)・3連単でいくらしい。ギャンブル狂師ミノ先生は、雪の影響で少し重馬場になると見こんで、洋芝の札幌1800mで圧勝した⑤ジオグラフを狙うという。穴党専科のマスターは、⑥アケルナルスターに注目、過去3戦どのレースも上がりが最速の切れる脚に期待するらしい。

阪神の京都記念。ヤマさんは、意外と難解なレースとしながら、⑩レッドジェネシスに白羽の矢を当てるという。芝2200mの実績を評価するらしく、馬連・3連単でいくと意気ごむ。ミノ先生はJC4着の最先着⑤サンレイポケットを狙い、相手もヤマ本命の⑩レッドジェネシスとの一点勝負らしい。マスターは小さい馬②マリアエレーナの末脚に期待するという。

真打ちを務める身としては、ここは馬場適性を考慮したい。共同通信杯は東京2戦で2着と1着と合っているはずの⑨ジュンブロッサムを「この1頭」にして、相手はミノ先生推奨の⑤ジオグリフを狙ってみる。

京都記念も阪神3戦して1着2回、2着1回の⑧ラーゴムを「この1頭」にして、相手は冬の牝馬は買いづらいが、オークス馬⑥ユーバーレーベンの復活に賭ける。ヴァレンタイン・デイの前日、牝馬からの贈物を祈願する。




共同通信杯

⑤-⑨ ワイド1点で勝負する

⑤-⑨ 2頭軸の3連複総流し9点で遊ぶ

京都記念

⑥-⑧ ワイド1点で勝負する

⑥-⑧ 2頭軸の3連複総流し11点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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