東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2022年09月17日]

スランプ脱出へ起死回生の一発を

マイル戦を中心に10戦10勝の英馬バーイードが凱旋門賞を回避したので、がぜん色めき立ってきた。もっとも最後の英インターナショナルS(2000mほど)を圧勝したのでヨーロッパ勢の期待は高まったが、陣営は慎重を期したのではないだろうか。なにしろさらに400mの距離が延びるのだから、あの切れ味が再演できるとはかぎらないだろう。11戦10勝で終わるより、英チャンピオンS(1990m)を制して11戦11勝で有終の美を飾った方が種牡馬としての価値も上がるのだから、私が馬主なら凱旋門賞挑戦の危険は冒さないだろう。

また、ドウデュースのニエル賞4着も悲観するほどではないと思う。最後方から進み直線で先頭に立ちかけたとき、300m手前から伸びを欠いただけ。なにしろダービー以来4か月の休養明け、15時間の空輸から到着1週間後の出走だから、試走としては上々だったのではないだろうか。今のところ、前哨戦を使わなかったタイトルホルダーより期待できるような気がするのだが。

秋華賞・菊花賞の声が聞こえ、秋が肌身にしみるころ。トライアルの2戦が日・月とあるからたまらない。

まずは3歳牝馬のローズS(2000m)。居酒屋「青夷」の常連組のつぶやき。

口撃機関銃ヤマは、2000m好走組から⑤ラリュエルを軸にいくらしい。

ギャンブル教師ミノ先生は、オークス2番人気だった川田騎乗の⑧アートハウスを狙うという。

先週のセントウルSを馬連1点で的中させて乗っている穴党専科のマスターは中京好走馬が多いハービンジャー産駒の⑫ヒヅルジョウに白羽の矢を立てたらしい。

伝統の菊トライアルのセントライト記念(2200m)。

ヤマは、皐月賞トライアル好走で中山実績もある⑬ボーンディスウェイを軸で狙うという。

ミノ先生は、7戦して着外なしの堅実派③マテンロウスカイを狙うとか

マスターは、馬場が渋りそうでスタミナありの⑧ショウナンマグマを軸でいくらしい。

さて、このところ馬券が今一つで、百円単位なら当たるが、千円単位で外れてしまう不運がつづいている。秋競馬がはじまったばかりで、ここは起死回生を祈るのみ。

ローズSは、馬名の仏「赤い家柄」が何を意味するか気になるが松山騎乗に期待して⑭ルージュリナージュを狙ってみる。相手は、2000mで2度も2分を切って走っている福永騎乗の①セントカメリアが抜け出してくれそうだ。

セントライト記念は4戦すべて連対の⑨ガイアフォースと末脚が堅実な③マテンロウスカイの一発に期待する。


ローズS

①-⑭ ワイド1点で勝負する

①-⑭ 2頭軸の3連複総流し12点で遊ぶ

セントライト記念

③-⑨ ワイド1点で勝負する

③-⑨ 2頭軸の3連複総流し11点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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