【境和樹・穴馬券ネオメソッド】
AM1422kHz・ラジオ日本
【日曜競馬実況中継】にて『穴馬券ネオメソッド』の血統スナイパー・境和樹が10R~12Rのメイン解説を担当します。(14時40分頃より放送予定)
【日曜】札幌11R キーンランドC(G3)(芝1200m)
いくつか特徴があるキーンランドC。それぞれのポイントを見て行きましょう。
まずはレースパターン。
キーンランドCは、
1.0秒近い前傾ラップがデフォルトのレース。
こうしてみると、2022年が異質なレースだったことが分かります。この年は、続けて紹介するキーランドCのパターンが悉く当て嵌まらなかったのですが、それも、変則的な流れが影響したものと考えられます。したがって、基本的にはこの2022年の結果は無視することにします。
キーンランドC、1.0秒以上の前傾ラップがデフォルト。中京、京都、阪神の芝1200m重賞は平均ラップになることが多いのですが、中山、函館、札幌ではこういった右肩上がりの前傾戦になることが多いです。
夏は牝馬の格言通り、
牝馬が強いこともキーンランドCの大きな特徴。
上記は過去5年に絞った牝馬の好走例で、これを過去10年に広げても、牡馬・セン馬【3-5-5-82/95】勝率3.2%、連対率8.4%、複勝率13.7%に対し、牝馬【7-5-5-42/59】勝率11.9%、連対率20.3%、複勝率28.6%。
率の差も大きいですが、出走数で1.6倍近い差がありながら、勝数、連対数、3着内数のいずれもで圧倒しているところが、このレースにおける牝馬の重要性を示します。
なお、このレースで好走した牝馬は、ほとんどが
父か母父にサンデー系を持っていました。父か母父にサンデー系を持った馬のべ43頭に対し、どちらにもサンデー系を持っていなかった馬16頭。そもそも該当馬の数が多いという側面もあることはありますが、やはり大きなファクターだと言えます。
これは過去10年に絞った成績分布ですが、重賞昇格年である2006年まで対象を広げても、結果はそう大きく変わりません。1枠からは1頭も連対馬が出ていませんし、1~3枠から勝った馬は2頭に止まります。一方、6~8枠からは11頭が勝っています。
例年、Cコース2週目(1週目に行われた年もありますが)に行われるレース。普通なら内枠が有利になりそうなものですが、このレースは真逆の傾向が出ています。
枠バイアスが極めて大きいレースと割り切って、アイビスSDと似たような感覚で、まずは外枠に入った馬から検討する作戦がベストです。
理想形は、外枠に入った牝馬で、父か母父にサンデー系を持った馬。ピッタリ合致する馬がいない場合は、より多くのファクターを満たしている馬が繰り上がる感じで考えていきたいところ。
正直、かなり厳しい枠順発表となりましたが、外枠、サンデー系保持馬と2つの要素を満たす
⑯セッションを指名します。
初の1200mだった前走は、序盤のダッシュで見劣り最後方追走を余儀なくされ、4角では大外も大外。完全にノーチャンスの競馬でした。それでも直線は良い脚を使えており、メンバー最速上がり33.7秒に秘めるスプリント性能の片鱗は見えたかと。
母ミスドバウィ、兄ソウテンともに1200mでパフォーマンスを上げた馬で、この馬のスプリント戦こそ最適舞台。2度目のここでそれを証明してもらいましょう。
新潟12R3歳上1勝クラス(ダ1200m)
◎
⑬サミアド
この夏の新潟ダ1200mは、父系ストームキャット系が大活躍。
先週日曜日に行われた3鞍も、ディスクリートキャット産駒、モーニン産駒、イントゥミスチフ産駒と、いずれも父系ストームキャット系の馬が勝ち切っています。
このレースも、父系ストームキャット系の中から狙い馬を決めたいところ。①サンレイマリー、⑦オリエンタルキング、⑨クレイジーディス、⑬サミアドという4頭の候補馬から、◎は
⑬サミアドです。
2走前は骨折明け7ヵ月ぶりの実戦で度外視可能。前走は8着と着順こそ悪いものの、瞬発力比べになり差し追い込み馬が上位を独占したレース(ルメール騎手の、前日から続いた騎乗機会連続連対記録が途絶えたレース。ゴール前5頭が横並びになった大激戦でご記憶の方も多いと思います)。
先行馬は総崩れになっており、この馬の8着で最先着。展開不向きと割り切っていいでしょう。
その前走が示す通り、ダッシュ力はあるものの瞬発力勝負になると分が悪い個性。これは1200mへの距離短縮がいかにも嵌りそう。
近2戦はいずれも3歳限定の1勝クラスであり、古馬も混じる今回は、レースレベルもむしろ低くなります。休み明けでも乗り込み入念。外目の枠を引けたことも好都合で、一発目から狙うのが正着だと判断しました。
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