うまスクエア

【境和樹・穴馬券ネオメソッド】

AM1422kHz・ラジオ日本【日曜競馬実況中継】にて『穴馬券ネオメソッド』の血統スナイパー・境和樹が10R～12Rのメイン解説を担当します。(14時40分頃より放送予定)

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東京11R アルゼンチン共和国杯(G2)(芝2500ｍ)

春の目黒記念と同じく、スタミナ欲求の強い特殊条件の2500mが舞台となるアルゼンチン共和国杯。

特殊な舞台では、特殊な適性が求められることから、必然的に、好走しやすい血統にも強い偏りが発生します。

アルゼンチン共和国杯に強い血統は、キングマンボ系とロベルト系です。



昨年は1～3着を該当馬が独占したキングマンボ系。

キングマンボ系は、春の目黒記念でもその適性の高さを如何なく発揮しています。




今年の目黒記念でも、3頭しかいなかった該当馬のうち2頭が1、2着。もう1頭の該当馬ハヤヤッコは競走を中止しており、実質、たった2頭の該当馬が同時好走を果たしたことになります。22年から父キングマンボ系が4連勝中という圧倒的な成績が、このコースに対する同系統の適性を浮き彫りにします。

続いてロベルト系。目黒記念に比べて若干キングマンボ系の支配力が落ちるアルゼンチン共和国杯において、それに代わる存在として浮上します。



キングマンボ系の上位独占を許した昨年は別として、それ以外の年でコンスタントに好走馬に絡んでいるロベルト系。

一昨年は、5人気のスクリーンヒーロー産駒マイネルウィルトスが2着と健闘。20、21年と連覇を果たしたオーソリティも母父はロベルト系のシンボリクリスエスでした。

18年は、3人気の勝ち馬パフォーマプロミスが母父にタニノギムレットを持っていただけでなく、ブービー11人気で3着に入って高配当の使者になったマコトガラハッドも、母父がロベルト系のブライアンズタイムでした。

今年のアルゼンチン共和国杯も、キングマンボ系とロベルト系にフォーカス。

①ワイドエンペラー
(父ルーラーシップ)

②ギャラクシーナイト
(母父シンボリクリスエス)

③ローシャムパーク
(母父キングカメハメハ)

⑦シュトルーヴェ
(父キングカメハメハ)

⑪ホーエリート
(父ルーラーシップ)

⑭ボルドグフーシュ
(父スクリーンヒーロー)

⑦シュトルーヴェは、昨年の目黒記念で、既にコース適性を証明している馬。

その後は勝ち鞍から遠ざかっていますが、GⅠの3戦を除けばヘデントールが強すぎたダイヤモンドSに、不向きな小回りコースだった札幌記念と情状酌量の余地がある敗戦。

高速上がりが求められる今の東京において、目黒記念をメンバー最速の上がり32.9秒で差し切った実績は大きな加点材料。59キロが嫌われて人気が落ちる今回が捕まえるタイミングと見ました。




京都11R
みやこS(ダ1800m)
◎④ラムジェット

京都ダ1800m重賞といえば、ボールドルーラー系が特注血統。



京都に戻ってきたここ2年のみやこSでも、続けて連対圏を賑わしているボールドルーラー系。昨年は、11人気のレガーロ産駒アウトレンジが2着と健闘。一昨年はシニスターミニスター産駒のメイクアリープが6人気2着と好走しています。

なお、昨年1月に当地で行われた東海Sには該当馬の出走がありませんでした。

改修工事前にも、19年のみやこS、20年の東海で該当馬がワンツーを決めるなど、京都ダ1800mで行われる重賞において、ボールドルーラー系は欠かすことのできない存在となっています。

今年のみやこSでも、ボールドルーラー系保持馬に注目します。

④ラムジェット
(父マジェスティックウォリアー)

⑨アウトレンジ
(父レガーロ)

昨年の2着馬で、その後の成績も文句ナシの⑨アウトレンジも悪くありませんが、馬券的には④ラムジェットの方に注目。

かつては4連勝で東京ダービーも制した馬。その後はパッとしない競馬が続いていますが、海外遠征などもあって状態維持が難しいところもあった様子。

今回立て直して久々の中央ダート戦。障害練習も取り入れているとのことで、パワーアップも見込めます。人気落ちなら血統適性も合わせて変わり身に期待する手が成立するでしょう。

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