教えてマサカツ先生!
【マイラーズC】安田記念に直結しない前哨戦!元調教師が教える好走パターン該当馬
今週から東西で開催場が替わり京都ではマイラーズカップ(G2、芝1600m)が行われます。
このレースは春のマイル王を決める安田記念の前哨戦……という位置づけですが、過去10年で本番も馬券に絡んだのは6頭のみ。
特に1着馬の不振が目立ち、安田記念に駒を進めた9頭の成績は[0-0-3-6]複勝率33.3%と冴えません。
【マイラーズC1着馬の安田記念成績(過去10年)】
[0-0-3-6]複勝率33.3%
24年ソウルラッシュ 3着(2人気)
23年シュネルマイスター 3着(1人気)
22年ソウルラッシュ 13着(6人気)
21年ケイデンスコール 10着(5人気)
20年インディチャンプ 3着(2人気)
19年ダノンプレミアム 16着(2人気)
18年サングレーザー 5着(3人気)
17年イスラボニータ 8着(1人気)
15年レッドアリオン 8着(7人気)
安田記念でマイラーズC勝ち馬の成績が振るわない理由として、前哨戦特有のレース傾向があります。
ここで皆さんも管理馬を送り込む調教師の立場で考えてみて下さい。例えば22年ソウルラッシュなどマイラーズCがオープン昇級初戦の上がり馬ですと、G1出走に向けて賞金を加算する必要があるため、本番を度外視してビッシリ仕上げる必要があります。
その結果、次走の安田記念ではよくて状態は平行線。多くの場合はデキ落ちでの参戦を余儀なくされるため、成績が振るわないのはある意味当然といえます。
逆に安田記念へ出走可能な賞金が足りている有力馬ですと、本番に余力を残して臨むため試走の意味合いが強くなります。ここで問題なのは23年シュネルマイスター、24年ソウルラッシュのように、8~9分の仕上げで“勝ってしまった”ケースです。
どうしてもジョッキーの立場だと人気を背負っていることもあり、前哨戦の時点で走らせ過ぎてしまう傾向があります。特に23年シュネルマイスターのように2着と接戦だと馬に無理をさせてしまうことで、結果として厩舎サイドが意図した状態でG1に出走できないこともあります。
話が少々脱線しましたが今年の出走予定馬を見渡すと、22年ソウルラッシュに近いパターンでしょうか。能力的にG1よりもここで勝負!っという馬が多い印象です。
どこからでも入れそうな組み合わせですが、その中でも馬券的に面白そうなのがニホンピロキーフです。昨年は1着ソウルラッシュ、2着セリフォスとG1好走馬を相手に3着と見せ場を作りました。マイラーズCは開催競馬場を問わずリピーターの活躍が目立つレースだけに要注目です。
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■境征勝
元調教師。出走させる側の視点から、陣営の思惑をズバリ見抜く眼は秀逸!2025年も破竹の勢いで推奨馬が好走中!
フローラS・マイラーズCにも、馬券のカギを握る激走候補を発見!この1頭は絶対に見逃せないぞ。