教えてマサカツ先生!
【安田記念】ソウルラッシュに死角あり!?元調教師が語る「ジョッキー起用」の謎
今週は春のマイル王決定戦、安田記念(G1、東京芝1600m)が行われます。
昨年は香港の英雄ロマンチックウォリアーが馬場の異なる日本でも貫禄の違いを見せて快勝。その後はダートのサウジCでフォーエバーヤングの2着、再び芝に転じた前走のドバイターフでは安田記念で3着に破ったソウルラッシュと激闘を演じ僅差2着に敗れました。
そして今年は異国の地で雪辱を晴らしたソウルラッシュが春秋マイル王をかけて、4年続けての参戦となります。
安田記念は秋のマイルCSと並び芝1600mを得意とする古馬勢の目標あって、毎年のように過去1~3着に入ったことがある「リピーター」の強いレースです。
【安田記念で複数回好走した馬(過去5年)】
・ソングライン
22年1着(4人気)
23年1着(4人気)
・シュネルマイスター
21年3着(4人気)
22年2着(2人気)
23年3着(1人気)
・グランアレグリア
20年1着(3人気)
21年2着(1人気)
・アーモンドアイ
19年3着(1人気)
20年2着(1人気)
・インディチャンプ
19年1着(4人気)
20年3着(2人気)
それだけにG1馬となった24年3着ソウルラッシュは注目の存在ながら、昨年の安田記念ではモレイラ騎手が乗っていたことを留意しておく必要はあるでしょう。
皆さんご承知のとおり今年のG1競走はモレイラ、レーン騎手を始めとする「外国人ジョッキー」の活躍が目立ちます。
彼らは母国では例外なく成績上位ですし、日本の騎手とは技術だけでなく腕っぷしが違いますからね。競走馬のなかには外国人ジョッキーでしか走らない馬も、少なからず存在します。
キング騎手で24年アメリカJCCを勝ち、モレイラ騎手で25年日経賞で2着に好走した堀厩舎に在籍するチャックネイトなどは、とても分かりやすい成績ではないでしょうか。
同じことは今回のソウルラッシュにも当てはまります。モレイラ騎手など外国人ジョッキー騎乗時は国内外のG1競走を5戦して[1-2-1-1]複勝率80%。唯一、馬券に絡めなかった23年香港マイルも3着とクビ差4着という具合で、ロマンチックウォリアーを破った前走ドバイターフもC.デムーロ騎手が乗っていました。
同馬は24年マイルCSを団野騎手で勝利しているとはいえ、なぜか今回は団野騎手ではなく22年の安田記念13着以来の騎乗となる浜中騎手の予定です。元調教師の立場からすると1度クビを宣告したジョッキーを再び起用するケースは、大体がワケアリになります。
例えば、陣営が意中の“本命”ジョッキーが確保できなかったのか、あるいは何か他に裏事情があるのか。リピーターの活躍が目立つ安田記念とはいえ、馬券の取り扱いに最新の注意を払う必要がありそうです。
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■境征勝
元調教師。出走させる側の視点から、陣営の思惑をズバリ見抜く眼は秀逸!G1レースも9鞍中6鞍的中。
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