教えてマサカツ先生!
【天皇賞・春】近年も好走多数!今年も「リピーター」を軽視してはいけない理由
今週は古馬の長距離王決定戦、天皇賞・春(G1、京都芝3200m)が行われます。
このレース最大の特徴は開催競馬場を問わず、過去1~3着に入ったことがある馬(リピーター)の好走例が目立つことでしょう。
テーオーロイヤル
22年3着→24年1着
ディープボンド
21年2着→22年2着→23年2着→24年3着
フィエールマン
19年1着→20年1着
シュヴァルグラン
16年3着→17年2着→18年2着
キタサンブラック
16年1着→17年1着
カレンミロティック
15年3着→16年2着
なぜ天皇賞・春で同じ馬ばかり好走するのでしょうか。その理由は「レース形態」にあります。
JRAで3000mを超える距離の古馬重賞は阪神大賞典、天皇賞・春、ステイヤーズS、ダイヤモンドSの4レースしかありません。また3000mを超える距離を得意とする馬は2500mでも距離不足というケースが目立ち、国内でG1タイトルを狙うのであれば天皇賞・春しか選択肢は無いのです。
競走馬を出走させる調教師の立場としても、ここを春の大目標にローテを逆算します。
例えば24年の2着馬でリピーターに該当するブローザホーンは、芝2200mの宝塚記念の勝ち馬です。ただ、当時は重馬場での勝利でしたし、良馬場の芝2400~2500m戦に出走した秋3戦はいずれも2ケタ着順に大敗したことを受けて、適性を見込んで今年も阪神大賞典(G2、阪神芝3000m)から始動。
同レースでもディープボンドやシュヴァルグランといったリピーターが毎年のように活躍してきましたが、ブローザホーンもこれに続き、得意の3000m戦に替わりキッチリ巻き返しました。
昨年の覇者テーオーロイヤルは休養中、ディープボンドは引退しましたので、今年リピーターに該当するのは先ほど紹介したブローザホーンと、23年の勝ち馬ジャスティンパレスの2頭しかいません。
どちらも直近の成績を受けて人気の盲点になっていますし、スタミナと経験が問われるこの舞台では、これらリピーターの軽視は禁物でしょう。
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■境征勝
元調教師。出走させる側の視点から、陣営の思惑をズバリ見抜く眼は秀逸。今春のG1レースは4鞍中3鞍的中!
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