谷中公一のソコまで聞いちゃう!?[2012年1月19日対談記事] 1ページ/3

今回のゲストは、2011年にフランス遠征をしていた田中博康騎手です。谷中さんも海外遠征の経験があるということで、お互いの体験談をお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。

田中:よろしくお願いします。

谷中:よろしく~。改めて「お帰りなさい」ということでね。向こうに行っている間もツイッターでちょっとやり取りしたよね。あれ、パクってフランスじゃ何て呼ばれてたんだっけ?ヒロじゃなくて…

田中:イホです。ヒロからイロに変わってイホになって。スペルも「hiro」って書いて見せたんですけど、イホって呼ばれていました。

谷中:そうなんだ。今日は俺もイホって呼びたいとこだけど、言いにくいしパクでいいよね(笑)?結局パクはどのくらいの期間フランスに行ってたの?

田中:2011年の4月から年末までずっとですから、だいたい9ヶ月くらいですね。

谷中:結構長い期間行ってたんだね。フランスのどこにいたんだっけ?

田中:僕はシャンティイです。

谷中:あ、シャンティイなんだ。俺、その近くのブローニュの森に行ったことがあるよ。夜、道を歩いてたら、車に乗ったヤンキーに、デカい缶詰を投げられたの。

何でまたそんな危ないところに行ったんですか?

谷中:いや、オカマの娼婦がいるっていうから「ちょっと見に行こうぜ」って。

心底どうしようもない理由ですね。

谷中:そこ有名なんだよ、ね?

田中:そうですね。

谷中:昔はバカだから、危険を顧みずにオカマを見に行って、本当に危険な目に遭って帰って来るという(笑)。一回、車が止まったときは「あっ!殺される」と思って逃げたよ。スゲー怖かった(笑)!

田中:アハハ(笑)。歩いて行ったんですか?

谷中:歩いて行ったよ。

田中:そりゃ危険ですよ。車に乗って見ている分には大丈夫ですけどね。谷中さん、フランスには競馬があって行ったんですか?

谷中:騎手時代に海外研修で行ったの。ちょうどマサヨシ(蛯名正義騎手)が、エルコンドルパサーで海外挑戦していた年だね。ちょうど凱旋門賞を見れたし、あとはドーヴィルでジャック・ル・マロワ賞も見たよ。

田中:良いですね。研修って、他にはどんな人が一緒に行ってたんですか?

谷中:関東は武藤(善則)調教師、岩戸(孝樹)調教師。まだみんなジョッキーだった頃だね。関西は友道調教師や安達調教師が一緒で、二人とも調教師になりたての頃だったんじゃないかな。

田中:調教師さんばっかりですね。

谷中:一応、俺も当時は調教師を目指していたんだよね。それもあって競馬会が研修に行かせてくれたっていうこともあるんだろうけど、俺は見事に墜落して(笑)。多分、競馬会も「あんなヤツの為に金を使うんじゃなかった」って後悔してるんじゃないかな(笑)。

田中:アハハ(笑)。じゃあ、フランスにちょっと縁があるんですね。その研修では調教に乗ったりもしたんですか?

谷中:いや、フランスでは調教はなかったの。研修は最初にイギリスとアイルランドに行くんだけど、アイルランドには1ヶ月ぐらいいて、そこでは調教に乗ったり、機会があれば競馬にも乗れるんだよね。イギリスは2週間、ご褒美のフランスは10日間ぐらいの滞在でね。フランスでは凱旋門賞やレースコースを見たり、シャンティイの調教コースを見たり、厩舎見学をしたよ。で、パクの話を聞きたいんだけど、まずは、何で海外挑戦をすることにしたのかっていうキッカケをね。

田中:2、3年前ぐらいから海外に行ってみたいという気持ちは漠然とあったんです。ジョッキーとして年数を乗ってきて、自分の悪いところも見えてきますし、全然足りないなっていうのが分かるんですよ。重賞もG1も勝たせてもらいましたけど、このままじゃそれで終わっちゃうし…、でも、どこをどう変えたらいいのかも分からない、という状態だったんですよね。周りの人からアドバイスをもらっても、何か掴めなかったし…。そういうジョッキーって一杯いると思うんですよ。

谷中:若手のジョッキーはそうだろうね。

田中:それで、海外に行ってみて自分が変わるかどうかは分かりませんでしたけど、行きたい気持ちはあったので、このままダラダラ考え込むよりは行ってみた方が良いかな、と。行くなら今がチャンスかな、と思って行きました。

谷中:行き先をフランスに決めたのは、何か理由があったの?

谷中 公一

1965年長野県生まれ。1985年、美浦の阿部新生厩舎の所属騎手として騎手デビュー。JRA通算成績145勝(うち障害3勝)。初騎乗は1985年3月10日にヤノリュウホウ(8着)。同年6月15日イチノスキーで初勝利。現役中に騎手生活の厳しい現実を綴った著書「崖っぷちジョッキー」を発表。現在は天間昭一厩舎の助手として活躍中。同厩舎ではレッツゴーキリシマやクラウンロゼなどを担当した実績もある。またその傍らドッグガーデン「WANだら~」経営者としても手腕を発揮している。

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