元教官・蓑田早人の蓑田塾
最終日にどこまで勝ち星を積み上げるか
こんばんは。蓑田です。
先週はG1への前哨戦となる2つの重賞が行われたが、どちらも結果としては順当なものとなった。
ただし、レースの中身は違っていたね。オールカマーは次々とマクりに出る馬が現れて、中盤から動きの多い競馬に。
最初にマクり切ったフェアエールングと津村明秀騎手は人気薄で惜しい4着だったが、結局この展開で恩恵を受けたのはレガレイラ、ドゥラドーレス、ヨーホーレイクの実績馬だったね。
反対に、神戸新聞杯はどの馬も3000mの菊花賞を見据えるかのように、スローペースでひたすら我慢、我慢の展開。
その中でもしっかり折り合って末脚勝負を制したエリキングは収穫のある競馬だっただろうし、2、3着の2頭も春の実績をしっかり示す形となったんじゃないかな。
そして、別の話題になるが、今週アメリカで木村和士騎手が1000勝を達成したそうだ。
もちろん日本と向こうとでは年間のレース数や騎乗数も違うのだろうけど、競馬学校の同期で一番活躍している西村淳也騎手で429勝、一つ上の横山武史騎手でも741勝。そう考えると1000勝というのは凄いことだよ。
私としては、今後も日本で騎乗する可能性は低いのではないかと思うけど、本人はどこかの取材で短期免許や招待レースなら、とは話していたらしいね。
先日には競馬学校の卒業生がゼロになったという話があったが、色々な事情で競馬学校を途中で去ることになっても、才能や本人の努力次第で別の成功がある。
木村というと、兄の木村拓己はもっと上手かったからね。彼も学校を卒業して騎手に、という道は合わなかったが、牧場に戻って頑張っているそうだ。
元教官・蓑田が厳選!
日曜一番【モレイラ】
今週から秋のG1が始まる。ここからは中央のG1がない週でも、海外や地方を含めるとほとんど毎週G1が続くような形だ。来週は凱旋門賞だね。
スプリンターズSの第一印象は、やはり「いつものメンバーだよね」というところ。
短距離路線は本当に今の6歳世代がずっとトップに君臨している。ナムラクレアは3歳から一線級で走り続け、スプリンターズSは4年目の挑戦だ。
土曜日のシリウスSは4歳馬のテーオーパスワードとジンセイが人気になっていたが、秋シーズンの重賞となれば世代交代も進むしこれが普通。スピード勝負の短距離で6歳馬たちが主役というのは凄いことだよ。
今回に関しては6歳馬の中ではサトノレーヴが筆頭の立場になるね。G1初挑戦だった昨年こそ7着だったが、そこからさらに力を付けてきている。
もちろん、ナムラクレア、ママコチャ、トウシンマカオもそれぞれ有力。
下の世代からはカピリナは良さそうだ。カンチェンジュンガもセントウルSで6歳馬2頭をまとめて差し切ったという事実は見逃せない。
逆に、昨年の勝ち馬ルガル、ジューンブレアは勝ち負けまでは少し足りないと見ている。良くて2~3着の候補だろう。ただでさえ全くダメという馬が少ない今年のメンバーなので、しっかり割り切るところは割り切りたい。
香港馬のラッキースワイネスもあまり気にならないかな。あとは最内枠に入ったピューロマジックと大外枠のウインカーネリアン、展開を左右する2頭の極端な枠がどうなるか。
モレイラ騎手はサトノレーヴが一番の目当てだったという秋の来日が今週まで。その本番はもちろん、最終日はいくつ勝って帰るだろうか。
日曜の騎乗一覧と評価
レース | 条件 | 馬名 | 評価 |
中山3R | 芝2000m | エーデルゼーレ | B |
中山4R | ダ1200m | ジョイアミーア | A |
中山5R | 芝2000m | エピックフライト | A |
中山7R | 芝1600m | リバーバレイト | A |
中山8R | ダ1800m | アパッシメント | B |
中山9R | 芝1600m | ドリームコア | A |
中山11R | 芝1200m | サトノレーヴ | A |
中山12R | ダ1200m | ショウナンアビアス | A |
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競馬セブン
■スプリンターズS・データが導き出す好走馬
3つの好走ポイント
1.セントウルS上位人気馬
2.牝馬の逃げ、先行馬が妙味
3.継続騎乗組が強い
前哨戦として出走している馬が最も多く、連対馬の半数近くを占めているのが前走セントウルS組。中でも3人気以内の上位人気馬が高確率。
牝馬の先行馬が馬券対象になっていることも特徴の一つ。斤量面の恩恵がある牝馬の粘り込みには要注意。
過去10年の連対馬20頭のうち、16頭が前走からの継続騎乗。さらに継続騎乗組のうち、レース当日1~3番人気に限ると高確率。
3つの好走ポイントに1つでも該当する馬は、人気問わず、好走する可能性十分。過去のデータから導き出された好走馬は超必見です!