東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2021年11月27日]

【ジャパンC】長い直線の東京は合う!

年末になって、喪中のハガキが舞い込む時期。今週届いた3通のハガキには、「父が百歳で永眠いたしました」「祖母が一〇〇歳にて永眠いたしました」「義母が百一歳にて永眠いたしました」とあり、「人生100歳時代」が呼び声だけのウソではないと実感された。ありがたいことに、競馬ファンは頭さえボケなければ、「人生100年時代」を楽しめそうで嬉しいではないか。もはや高齢者の私としては、十数年後の第100回ダービーを競馬場で観戦して、高配当の的中馬券を握りしめたまま大往生といきたいものだ!

吉祥寺の居酒屋「青夷」も明日は14~17時で営業するらしい。ギャンブル狂師ミノ先生をはじめご近所さん大集合でテレビの前でJC観戦、声を張り上げるのだろう。

このところ声も姿も消失した口撃機関銃ヤマだが、メールラインの中心にあって音頭取りでご活躍だ。データ派として、まずは6歳以上は見切りと断定し、ダービー馬の8歳馬⑮マカヒキと6歳馬⑰ワグネリアン、さらに7歳の菊花賞馬⑤キセキと出走不思議馬①ムイトオブリガードは切り捨てる。本命は、成長曲線上がり調子、東京コース4戦で3勝・2着1回でパーフェクトの4歳馬⑦オーソリティでいくらしい。相手も、②コントレイル、⑨アリストテレス、④シャフリヤールに絞り、外国馬勢から本気度が感じられる仏馬⑥グランドグローリーも加えて、馬連ボックス・3連複・3連単で狙うという。

ミノ先生は、②コントレイルの頭は仕方なし、⑦オーソリティの2、3着付けの3連単総流しの大勝負らしい。穴党専科のマスターは53キロで走れる3歳牝馬に期待してオークス馬⑭ユーバーレーベンを狙うらしい。デムーロ兄弟がそろって騎乗だから、兄ミルコも弟クリスチャンに負けたくないだろう。

ところで、東京2400mのダービー馬4頭のうち、勝ちタイムは3歳馬④シャフリヤールの2分22秒5が断トツいい。しかし、勝つのは、期待もこめて②コントレイルにちがいない。でも人気も高いので馬券の対象にはしづらい。おそらくシャフリヤールは2着まで。

このシャフリヤールはペルシア王と記されているが、じつは名高い『アラビアンナイト』の架空の王様。王妃のふしだらさに気づいて、女嫌いになり、毎夜のごとくかたっぱしから処女を手ごめにして一夜明けには殺してしまった男。ところが賢い処女娘が毎夜楽しい話を物語り、続きは明日として引きのばしつづけたことから、シャフリヤール王も自分の過ちに気づき悔い改めたという。

さて、もう1頭は、最近やたらと強い牝馬を狙う。若い3歳馬は狂気のペルシア王の餌食になりそうだから、古馬がいいのではないかな。また、そろそろ外国馬が馬券にからみそうな気がする。⑥グランドグローリーは17戦走って着外が4回だけの堅実味があり、追い込み脚質は長い直線の東京コースに合うと見こんで、フランス牝馬に賭けてみる。

ジャパンC

④-⑥ ワイド1点で勝負する

②④⑥ 3連複1点も多少多めにして遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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