東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2022年06月25日]

【宝塚記念】好メンバーのグランプリはこの馬に期待!

コロナ禍のせいで諸種の集まりが中止・延期になっていたが、大学の同窓会も3年ぶりに開催された。もう50年来の知友であるが、だんだん打ち解けてきたせいか、これまで聞かなかったような話題にもなる。ある友人など「僕は36回もお見合いをして、やっと結婚にこぎつけた」と披露。お見合い結婚は、最初から相手に期待するものが少ないから、失望することも少なくていいという貴重な卓見をいただいた。なるほど、馬券も恋愛の熱愛をもって期待すれば、失意のどん底に落とされることも少なくない。折しも、お見合いの冷静さをもって馬を選べば軽い失望ですむわけだと、あらためて思った競馬ファンがいた。

前半期総決算のG1宝塚記念とあって、ハイレベルな有力馬が出そろい、しかも18頭のフルゲート。さらに、このところのG1戦で1番人気が11連敗だから、ここで止まるかどうか、奇妙な問題が注目されている。

居酒屋「青夷」の口撃機関銃ヤマは、ファン投票1位の⑥タイトルホルダーは距離と展開面に、同2位の④エフフォーリアは前走惨敗という体調面に不安があるし、伏兵陣も多士済々で馬券としては興味深々でわくわくしているらしい。本命は阪神コースに適性がありそうで前走G1大阪杯ではあわやの1/4馬身差の3着の⑬アリーヴォで、4歳春の上昇期にあるのが狙いらしい。相手本線は、個人的に追いかけているらしい⑫ウインマリリンを筆頭に⑥タイトルホルダーと④エフフォーリアの3頭に、抑えの伏兵6頭をまじえて単勝・馬連・3連複・3連単と手広くいくという。

ギャンブル狂師ミノ先生は、宝塚らしく牝馬が活躍する舞台とか。この10年で10頭が馬券内にからんでいるからには、無敗3冠馬の⑦デアリングタクトの復活と単勝は見えているという。相手には、④と⑥と⑬に加えて、①オーソリティをからめて、馬連でいくらしい。穴党専科のマスターは逃げ先行争いの厳しさが予想されるからには、脚を溜めて、最後の切れが生きる展開を期待して、⑩ヒシイグアスを狙うらしい。単勝と上位人気馬5~6頭との馬連流しでいくという。

さて、お見合いの冷静さをもって相手を選べば、どうしても牝馬に目が向くのは仕方がない。牝馬同士の争いなら無敗3冠で傑出した⑦デアリングタクトは、もはや牡馬を相手に勝利をおさめるしかないだろう。長期休養明け2戦目で狙いすましたような臨戦態勢は好感がもてる。相手は④か⑥か迷いに迷うしかないが、いっそのこと日本競馬での勝利総数が100勝を超えたレーン騎手の手腕に期待して⑩ヒシイグアスを狙ってみる。なにはともあれ、これだけの好メンバーのグランプリだから、いいレースを祈っている。


宝塚記念

⑦-⑩ ワイド1点で勝負する

⑦-⑩ 2頭軸の3連複総流し16点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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