美浦『聞き屋』の囁き
騎手選択は複雑な事情あり
メンバー唯一のGⅠ馬ブラストワンピースの参戦によってレースの格が一気に上がった今年の
アメリカジョッキークラブカップ。
他に重賞勝ち馬は8頭もいるが、やはり小粒感は否めなかったのでGⅠ馬の存在感は大きい。
その
ブラストワンピースは有馬記念参戦の話も出たが、体調が整わないということでここまで待機…というのは建前かも知れないと囁かれている。本当のところ陣営は有馬記念参戦を希望していたのでは…ともっぱらの噂だ。。
ただ、有馬記念は上位をノーザンファーム生産馬が独占。しかも、出走馬の半数以上がノーザンファーム生産だったため、どれかを控えさせて他のレースへと振り分けようとなるのは致し方ないことだろう。待機させられたのがブラストワンピースというわけだ。
というのも、ブラストワンピースは昨年の有馬記念を制しており、2年連続の有馬記念制覇のタイトルよりも、ほかのタイトルを獲らせよう、と考えるのが自然。
AJCCの後、ドバイではない海外遠征が視野に入っているらしいので、ステップレースとはいえ、上位争いしないことには、遠征そのものが白紙になるかもしれない。GⅠ馬の地力が問われそうだ。
菊花賞で主戦の勝浦騎手からルメール騎手へと乗り替わった
ニシノデイジーは、
田辺騎手へと乗り替わり。
ルメール騎手へ続投を依頼したが断られたため、田辺騎手へとなったわけだが、その依頼内容がAJCCと大阪杯をセットで騎乗してほしいという打診だった。
ルメール騎手サイドとすれば大阪杯には多数のお手馬がいるので、今すぐに決めるのではなく選びたい、と当然なるわけで、ニシノデイジーの依頼を断ることとなった。
ミッキースワローは菊沢騎手で近2戦が勝ち切れていないので、元主戦の
横山典騎手へと乗り替わり。
菊沢騎手の父である菊沢調教師からすれば息子にさらなるタイトルを獲らせたかったが、オーナーの意向と厩舎経営を考えると、苦渋の決断ではあるが、義兄へ戻すのならとなったようだ。
海外遠征や春の大阪杯などを見据えた戦いはすでに始まっている。
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春の大一番へ向けて!
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大物感十分で2走前の再現を期待!