教えてマサカツ先生!
【関屋記念】長い直線が攻略のカギ!意外な『ジョッキー心理』から浮上する注目の1頭
今週はサマーマイルシリーズ第3戦・
関屋記念(G3、新潟芝1600m)が行われます。
夏のローカル開催で多く組まれる小回りコースの重賞とは違い、広い新潟コースで行われるマイル重賞。直線距離は日本最長の659mという条件です。
ファンの皆さんは直線が長いコースでは差し・追い込み馬に注目しがちではないでしょうか。でも、本当の狙い目は『逃げ馬』なんです。
【関屋記念の脚質別成績】
逃げ[2-2-1- 5]複勝率50.0%
先行[2-4-4-26]複勝率27.8%
差し[4-2-3-61]複勝率12.9%
追込[2-2-2-38]複勝率13.6%
【関屋記念で逃げて好走した馬】
22年2着 シュリ(12人気)
20年2着 トロワゼトワル(8人気)
18年3着 エイシンティンクル(3人気)
17年1着 マルターズアポジー(7人気)
15年1着 レッドアリオン(2人気)
興味深いことに関屋記念では過去10年で『逃げ馬』が5度も馬券に絡んでいます。22年に12番人気で2着に粘ったシュリを筆頭に人気薄も目立ちますね。
逃げ馬が活躍している理由の1つに『騎手の心理』が挙げられます。最後に長い直線が控えていると、多くのジョッキーは「ゴール前で差し切れる」という心理が働きます。ライバルどうこうより自分の馬のリズムを優先して、他のコースほど前の馬に意識が向きにくいのでしょう。
序盤で先手を奪った馬からすると、道中でプレッシャーをかけられることがなくマイペースに持ち込めることで、逃げ残りが誘発されます。
また意外と知られていませんが、関屋記念で逃げ馬が強いのには、『新潟外回り特有のコース形態』が関係しています。直線平坦というイメージが強いコースですが、実は向正面の半ばから3コーナー途中まで緩やかな上り坂になっているのを存知でしたか?
これにより自然と全馬のスピードが落ちて全体のペースが遅くなるため、逃げ馬も直線勝負に備えてしっかりと息を入れることができるんです。
今年の出走予定馬で逃げ馬といえば、前走米子Sを逃げ切った
トゥードジボンが最有力候補でしょうか。
サマーマイルシリーズ第1戦を勝っているので、関屋記念で好走すればサマーマイルシリーズ優勝馬に贈られる3000万円をほぼ手中に収められる立場。「直線が長い新潟外回りは差し・追い込み馬が有利」という先入観で評価を下げるのは禁物です。
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■境征勝
元調教師。出走させる側の視点から、陣営の思惑をズバリ見抜く眼は秀逸!夏競馬も、七夕賞・中京記念で3連単万馬券を的中。
関屋記念にも、馬券のカギを握る激走候補を発見!この1頭は絶対に見逃せないぞ。