馬券情報・最前線(栗東編)
関西の事情通が思惑の真相に迫る!
日経賞
驚くほど好結果を出すジョッキー
いよいよ今週から春のG1シリーズが開幕する!
第一弾は高松宮記念、そして次週は大阪杯、さらにクラシック桜花賞・皐月賞と続く。
そんなG1シリーズの開幕週となる今週は、高松宮記念のみならず、土曜深夜には、日本馬が大挙参戦するドバイワールドカップデー、そして日本の競馬でも、日曜日には中山でもダートの重賞マーチステークス、そして土曜日には阪神で後のG1馬を多く輩出する毎日杯、中山では伝統のG2日経賞と、非常に豪華な週末。ジックリと楽しみたい。
そんな中でまず土曜日に注目したいのは…
日経賞に出走する
ヒートオンビートには食指が動く。
昨年1月の美濃ステークスを勝ちオープン入りを果たしたが、その後オープンでは好走はするものの勝ち切れない競馬が続いている。
そこで今回、その美濃ステークスで手綱を取っていた池添騎手に打診、騎乗が決まった。
ただその美濃ステークスは、勝つには勝ったものの、直線で大きく内にヨレ他馬と接触し池添騎手は騎乗停止処分の制裁を受けていた。
池添騎手と言えば、今年も同じ時期に、奇しくも同じ中京の芝コースで騎乗停止処分の制裁を受けている。
そのレースでは、1位入線したものの3着に降着してしまった。
繰り上がりで1着となったのがサブライムアンセム、脚色は突き抜ける勢いだったので、不利が無ければ差し切っていたことは明白だ。
ただ、今のルールとだと、加害馬に制裁はあるものの降着にならないケースも多々見受けられ、実際のところは2位入線だったサブライムアンセムが1着となった事は、勝負事の中での幸運でもある。
そしてこのサブライムアンセムは、未勝利を脱出できたことで次走はフィリーズレビューへの出走が叶った。
鞍上には、なんと前走で加害馬に騎乗していた池添騎手となった。この采配は話題になった。
もし、あの時に降着になっていなければここへは出走がかなわなかった馬への騎乗、そんな複雑な思いのある中だったが、池添騎手はこういう時に恐ろしいほど結果を出す、「持っている」ジョッキー。
ご存知の通り見事な騎乗で勝利に導き、桜花賞への出走権どころか、その後のビッグレースにも出走可能という立場に大躍進させた。
あの未勝利戦の一戦が、サブライムアンセムの大きなターニングポイントになったが、大きく関わったのは池添騎手で間違いない。
今回のヒートオンビート、3勝クラスを勝たせオープン入りさせたものの、制裁を受ける競馬で後味の悪い勝利となった事は確か。
その馬に跨るチャンスが再びやってきたここ、しかもオープン入りしてから惜敗続きで「何とかして欲しいい」からの依頼。
こういう時に、驚くほど好結果を出す「持っている」ジョッキー、ここも期するところがある。
陣営からの期待に応え、しかもすっきりと勝ちたい、そういう気持ちが強いはずだ。
春のG1シーズン開幕週で、尚且つ注目レースの多い豪華な週末、まずは土曜日の日経賞、ヒートオンビートと池添騎手、注目してみたい!
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