馬券情報・最前線(栗東編)
関西の事情通が思惑の真相に迫る!
大阪杯
特殊な事情に強いジョッキー
春のG1シーズン2週目は、G1に昇格して6年目の大阪杯。
ドバイワールドカップデーとの兼ね合いもあり、古馬のトップクラスの出走が分散しどうしてもメンバーが手薄になりがちなのだが、今年もエフフォーリアを除くと一枚落ちと言わざるを得ないメンバー構成となった。
そんな中だからこそ、ジョッキーの動きも直前までいろいろとあった。
何より、先週ドバイ遠征組のジョッキー。
水曜日にはミルコが乗れなくなったと報道があった。というのも、帰りの飛行機のミルコの座席から濃厚接触者の規定範囲内の同乗者に新型コロナ陽性者が出てしまったため、ミルコ自身が濃厚接触者となってしまったというものだ。
騎乗予定だったヒュミドールには、急遽武豊騎手が乗り事になったという報道。
ところが、丁度その水曜日から、海外からの航空機内での濃厚接触者の範囲が縮小され、一転して週末の競馬に騎乗することが出来るようになり、ヒュミドールの鞍上は変更なくミルコという事になった。
ところが、翌日になって今度はルメールが濃厚接触者になり騎乗をキャンセルすることに。
騎乗予定だったアリーヴォの鞍上が空白となったのだが、一時はヒュミドールに騎乗する事になりそうだった武豊騎手に収まった。
一時は騎乗を諦め、しかし運よく規定が緩和され騎乗できることになったミルコ、そして一旦は騎乗馬が確保できたものの乗れなくなり、しかしながら再び乗り馬が巡ってきた武豊騎手、この二人には何か不思議な巡り合わせがあり、こういう時の騎乗は注目と言えるだろう。
そんな巡り合わせはこの二人だけではない。
ヒシイグアスに騎乗する
池添騎手もそう。
ヒシイグアスは本来、クイーンエリザベス2世カップ参戦のため香港遠征を予定していた。当初は、2週前までにスタッフが入国できれば条件付きで出走可能となっていたのだが、香港での新型コロナウイルスの感染が拡大したため、海外からの参戦はNGとなってしまい、予定変更を余儀なくされた。
そもそも主戦の松山騎手の復帰が流動的な面もあり、鞍上は先週の時点でもまだ決まっていなかった。
そうなると、トップジョッキーはほとんど埋まってしまっており、そこで選ばれたのが池添騎手というところ。
なにかとこういう特殊な事情に絡むことの多い池添騎手。しかしながら、それでいて結果を出すことの多い、「持っている」ジョッキー。こういう流れで挑むここは、ミルコ・武豊騎手以上に注目と言えるだろう。
ヒシイグアスと池添騎手、注目してみたくなる!
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