馬券情報・最前線(栗東編)
関西の事情通が思惑の真相に迫る!
阪神10R 大阪ハンブルクカップ
上り調子の注目ジョッキー
日曜日はいよいよ桜花賞!
昔は、大阪杯はもちろん高松宮記念もG1ではなく季節も違い、フェブラリーステークスも比較的新設G1、ゆえに長い間桜花賞がその年の最初のG1級レースであり、ここから関係者の緊張感も増してきていた。
その名残は現代でもあり、やはり桜花賞ともなると高松宮記念や大阪杯とは違い緊張感がより一層漂うようになる。
そんなビッグレースの日は、ファンのみならず多くの関係者が揃うため、厩舎はもちろん乗っているジョッキー達にとっても大きな見せ場になる。特に若手騎手には、今後の騎乗依頼を増やすためにもアピールの場となる。
これは例えコロナ禍で来場者数が少なくても言えることだ。
そのお膳立てをJRAも整える意味があるのか、桜花賞の前のレースには忘れな草賞・大阪ハンブルクカップとオープンのレースが続いている。
そんな中、注目したいのは準メインの
大阪ハンブルクカップに出走する
ディアマンミノルだ。
鞍上は
荻野極騎手。
この馬には昨春の御堂筋ステークスで初めて手綱を取り、6番人気の低評価だったが見事勝利を挙げ、以降は続けて騎乗となり、続く昇級戦のメトロポリタンステークスでも3着、目黒記念と北海道遠征で乗らなかったものの、秋はまた手綱が戻り京都大賞典4着、アルゼンチン共和国杯5着と、G2でまずまずの結果を収めてきた。
ところが、中日新聞杯では前2頭の行った行ったで決まる展開の向かないレースで16着に敗れてしまい、オーナーサイドの意向もありこの一戦で乗り替わりとなってしまった。
それ以来の久しぶりの騎乗となる今回は、まして前述通りアピールの場となる桜花賞デーでもあり気合が入るところ。
荻野極騎手自身も、デビュー年には20勝、翌年には47勝を挙げるも、翌年から年々尻すぼみになり昨年は16勝にとどまっていたが、今年はすでに二桁勝利を挙げ、さらに先日のオーシャンステークスで初重賞制覇も成し遂げたように、今期上り調子にあるジョッキーの一人。
ここで勝つことができれば、天皇賞(春)という大舞台での騎乗機会が回ってくる可能性があり、さらなる飛躍のチャンスとなる。
このレースは、出走すれば1番人気になりうるディープモンスターが出走予定だったのだが、水曜の追い切り後に歩様が乱れ回避となった。
出ていれば強力なライバルだっただけに、ある意味で運も味方している。
桜花賞デーの日曜日、注目は桜花賞のみならず。
そのひとつ前のレースの、ディアマンミノルと荻野極騎手にも注目してみたい。
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