東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2020年2月22日]

【フェブラリーS】的中馬券花盛り…

30年ほど前のことだが、エイズノイローゼになったことがある。きっかけは初秋に滞在していたロンドンで風邪がなかなか治らないことだった。まだ若かったから、免疫不全になっているのでは、と思いこんだのだ。とにかく、いろいろな出来事が気になりだす。ロンドンで歯医者に通ったことやパリの地下鉄でノブにさわって怪我したことなど。後から考えればバカみたいなことだが、当事者には気になってしょうがないのだ。

今回の新型肺炎のウイルス感染でも、たぶんノイローゼに近い人も出て来るにちがいない。用心するに越したことはないが、過剰反応はいかがなものか。正確な情報を知るように心がけ、冷静な態度でいてほしい。

明日のフェブラリーSは、吉祥寺の居酒屋「青夷」の常連組にとって、年1回のG1来賓室観戦会である。10余名ほどで朝から賭けに興じ、終了後は調布の居酒屋で祝勝!の酒宴をやる(つもり)。

口撃機関銃ヤマは愛妻ミナ姉さん連れでやって来て、②アルクトスに絶叫するらしい。東京ダートコースの巧者で6戦5勝2着1回の申し子のごとき実績だと自信の本命らしい。相手はもちろん人気必須の⑫モズアスコットと⑤インティを厚めに、単勝・馬単・馬連で勝負するという。ギャンブル狂師ミノ先生もデータ派のヤマに同調して、②を軸に3連複・3連単で狙うらしい。馬体のしぼりにくい冬場に4か月休養明けというのが、私なりに気になる。本格馬券派2人が同一馬を中心視するのは恐いが、願あくば、外れ馬券ノイローゼにならないことを祈る。穴狙いのマスターも愛妻おタカさん連れで、早朝第1レースから参戦するという。年末の東京大賞典を大井で観戦したところ、見せ場たっぷりで3着に来た地方馬⑪モジアナフレイバーに注目するとか。ほかにも多士済々が参加し、祝勝会は俺が奢るとか、帰りのタクシー代は私が出す、とかで盛り上がっている。

G1戦ともなれば格が物を言うが、寒い冬場はやはり本当に体調の良さそうな馬を探すのが常道ではないだろうか。前走の根岸S、短期休養明けで2番人気ながら11着に惨敗した⑥ミッキーワイルドが復調していると見る。東京ダートも7戦中3着以内6回でかなり信頼できそうだ。もう一頭は人気の⑤インティか⑫モズアスコットか、迷うところだが、ダート馬としては昨年の覇者⑤インティがハナ差上としておきたい。

どうせなら、的中馬券花盛りで、当たり馬券ノイローゼになってみたいものだ。

フェブラリーS

⑤-⑥ ワイド1点で勝負する

⑤-⑥の2頭軸で3連複総流し14点で遊ぶ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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