東大名誉教授が射抜くワイド1点

[2025年8月3日]

【アイビスSD】ギリシア悲劇ではなく喜劇となれ!

ギリシア語でヒュブリスとは、傲慢を意味する。これこそが悲劇の元凶となるらしい。トロイヤ遠征のギリシア軍の総帥アガメムノンは、娘イピゲネイアを犠牲にして、トロイヤ陥落を果すが、留守中に妻と従兄弟が深い仲になっていて、帰国後、二人の手で殺される。アガメムノンはトロイヤ王女を連れて来るなど横暴だったという。まあ、傲慢な男がたどる運命をどこかの大国の大統領に重ね合わせれば、けっこう興味深い話になる。

外枠有利が定番の新潟直線1000mの重賞レース。口撃機関銃ヤマさんは、狙っていた馬が大外に決まり自信の本命らしい。前走の安達太良Sで高配当馬券を恵んでくれた⑯カルロヴェローチェでもう一丁と息が上がる。相手本線はやはり外枠の⑮ブーケファロス、⑬テイエムスパーダ、⑱モズメイメイの3頭で、単勝・馬連・3連複・3連単でいくらしい。

ギャンブル狂師ミノ先生は、前走韋駄天の勝ちっぷりの良さから⑬テイエムスパーダが頼りになるという。8枠の3頭に馬連・3連複・3連単でいくらしい。穴党専科のマスター・ジュンは③カフジテトラゴンに注目、枠こそ恵まれなかったが、なにしろ新潟1000m直線は4戦して2着4回と抜群の適性を示しており、ワイドの軸で狙うらしい。

さてさて、夏はやはり牝馬であり、距離も向くという津村騎手の進言もあったらしい⑧コラソンビートが狙いごろ。前走の安達太良Sの1~4着馬が全出走しているが、3着の同馬は斤量1キロ減で有利なはず。逃げ脚質だから、スタート直後に外に出れば、不利はなくなる。相手はギリシア悲劇をとりあげたついでに⑮ブーケファロスを狙ってみる。史上最も有名な馬名であり、かのアレクサンドロス大王の愛馬の名であるのだ。馬券を獲れば、ギリシア喜劇になるはずだ。


アイビスSD
⑧-⑮ ワイド1点で勝負する
⑧-⑮ 2頭軸3連複で7・8枠の馬5頭に流す

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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