まいど!淡輪(たんのわ)でおま。ここ大阪の冬風も冷とうなってきよったが、皆さんご機嫌いかがでっか。
ワシはもう30年以上、この砂塵舞う熱戦を見つめてきましたが、最近の若い衆は「馬連」や「3連単」ばかり。せやけど、ほんまに負けへんのんは「枠連」なんですわ。
馬券は当たらな意味おまへん。網ですくうような安心感、それが枠連の醍醐味でんな。今日はこのワシが、長年の経験とデータを噛み砕いて、枠連予想を披露しますさかい、ゆっくりしておくんなはれ。
ほな、まずは各馬がそれぞれの枠に入った時の成績を見てみましょか。やっぱり、過去の実績は嘘をつきまへん。特に「勝ち切る力」「連対する力」を持った馬をピックアップしましたで。
【淡輪の注目】
4枠
ウィルソンテソーロ 中枠(7-4-0-3/14)
この馬の中枠成績は圧巻ですな。1着7回、2着4回。これほど信頼できる数字はそうおまへん。
5枠
アウトレンジ 中枠(6-0-0-3/9)
ピンかパーかの傾向はありますが、勝つときは勝つ。中枠での6勝は無視できまへん。
2枠
メイショウハリオ 内枠(4-2-0-3/9)
内に入った時の安定感が光ります。ベテランらしい渋い走りが期待できますな。
内枠:1枠-3枠
中枠:4枠-6枠
外枠:7枠-8枠
の成績
次は、このコース全体の「枠の強さ」を見てみまひょか。過去10年、どの枠が連対(2着以内)しとるか、高い順に並べました。これを頭に入れとくと、見え方が変わってきまっせ。
【過去10年・枠別連対率】
2枠16.3%
1枠16.0%
6枠15.9%
5枠15.4%
3枠14.6%
4枠14.5%
7枠14.0%
8枠13.8%
さて、ここからが腕の見せ所ですわ。個人の成績、コースの傾向、そして今回のメンバー構成。これらをじっくり煮込んで導き出した、ワシの答えを聞いてください。
【軸:6枠】
ここが今回の「鉄板」ですわ。まず、コース成績が連対率15.9%と上位グループにおるのが強み。ほんで何より、中身が濃い。ナルカミとシックスペンス、この2頭が同居してるのが味噌です。
片方が崩れても、もう片方がカバーできる。これぞ枠連の真骨頂、「2段構え」の安心感ですわ。両馬とも中枠での自身の成績も優秀で、人気も実力も兼ね備えてます。この緑の帽子、外せまへんで。
【相手筆頭:1枠】
相手には、最内を選びました。コース連対率16.0%は伊達やない。ここにダブルハートボンドという活きのいい馬が入りました。自身の枠順成績も(1-1-0-0)とパーフェクト。
相方のウィリアムバローズも経験豊富で、距離ロスなく立ち回れるこの枠は、軸の6枠とセットで買うて損はないですな。
【妙味十分:4枠】
ここは「枠のデータ」よりも「個の力」を評価しました。コース成績自体は14.5%と控えめですが、そこに座るウィルソンテソーロの中枠成績(7-4-0-3)が凄まじい。
この馬一頭の力で、枠の不利なデータをねじ伏せる可能性があります。同居のラムジェットも力がありますし、オッズ的な妙味も踏まえて、ここは押さえとくべきですわ。
【結論】
軸は盤石の6枠。相手にはコース利のある1枠と、強烈な個の力を持つ4枠を据えます。枠連なら、多少の紛れがあっても「網」にかかりますからな。
これが勝負!
6 - 1, 4
あとは総流しで完璧や!
■淡輪 粂治(たんのわ くめじ)
競馬歴およそ半世紀。一番の思い出は1990年有馬記念。
4枠にオグリキャップ・メジロアルダン、3枠にメジロライアン・サンドピアリスが入ったオグリキャップの引退レースでメジロアルダン・サンドピアリスに想いを馳せて枠連3-4勝負。
まだ馬連がなかった時代。馬連であれば外れていた馬券が今も頭を駆け巡る昭和の競馬親父。
もちろん1987年の有馬記念。『ユ』ーワジェームス・『メ』ジロデュレンが4枠に入った『ユメ』の万馬券も的中させている。
また、プロ野球もこよなく愛し、少年時代は大阪球場、西宮球場で憧れの選手を追いかけ、プロ野球名鑑を手に遠くから選手の自宅を見ていたピュアな心の持ち主でもある。