東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2021年06月05日]

【安田記念】グランアレグリアはお疲れ!?

ろくに馬にも乗れない身でありながら、当代一流の名騎手に文句を言うのは僭越至極と思いながら、でもどうしても言っておきたいことがある。まず、オークスの⑱ステラリアの川田騎手。大外で不利だと判断してか、スタートして1コーナーでは2番手の先行、「これはまずい」と私はつぶやいた。4コーナーまでそのままだったが直線になると伸びるどころか失速して13着の惨敗。2着②アカイトリノムスメと⑱のワイド1点勝負だったので馬券は消えた。

次には、ダービーの⑯サトノレイナスのルメール騎手。これも大外で不利と思ったのか、1コーナーで早くも先行集団、また「これはまずい」とつぶやいたのだ。さらに加速して4コーナーでは先頭に出る勢いだったが、これまでの末脚の切れはなく、5着では2着①エフフォーリアとのワイド1点の大金勝負だったから、あえなく外れた。

もともとステラリアもサトノレイナスも後方待機の馬なのに、いいポジションをとろうと、なぜスタート直後に動くのか。それでは末脚が甘くなるのは素人目にもわかるはずだ。オークスでハナ差3着に突っ込んできた⑧ハギノピリナの藤懸騎手のコメントが光った。「最初は動きが鈍いので、後方待機に徹して、長い直線の追い込みに賭けました」 お見事である! 大外枠の追い込み馬に騎乗する名騎手には、どうも期待しないほうがいいかも。

さて、ベストマイラー決定戦の安田記念。おそらく大本命⑤グランアレグリアは歴代最強のマイラーとよんでもいいだろう。でも、今回は、その大本命⑤に中2週のローテンション不安がありとして、口撃機関銃ヤマもギャンブル狂師ミノ先生も対抗に落として、本命は①サリオスを狙うらしい。なにしろ朝日杯FSの勝ち方が抜けており、4歳の若さがものをいうと賭けるらしい。馬単・馬連で勝負して、ほかに4~5頭を加えて、3連複・3連単も少々買うという。穴党専科のマスターは、最近あまりいいところがない6歳馬⑥ダノンプレミアムの復活に賭けるという。たっぷり休養をとって新味を出してほしいとのこと。⑤の強さは認めざるをえず、ほかは①は無視して、あと3頭ぐらいをからめて馬連・ワイド・3連複で勝負するらしい。

ところで、道悪の大阪杯は、馬に相当な負担をかけたらしく、とうとう無敗の3冠馬コントレイルは6月末の宝塚記念を回避してしまった。⑤グランアレグリアも①サリオスもそれなりの疲労が残ったはずだが、とくにヴィクトリアMを快勝した⑤にはその点での不安もある。圧勝してもおかしくないが、馬券配当の妙味を考慮すればいささか評価を下げておく。東京コース得意の⑦ラウダシオンと追い込みの鋭い⑭カテドラルか迷うところだが、大外でも東京のマイル戦なら問題はない⑭カテドラルを狙ってみる。相手は、ヤマ・ミノ両巨頭の推す①サリオスに便乗して、オークス・ダービーの雪辱を果たしたい。

安田記念

①-⑭ ワイド1点で勝負する

①⑤⑭ 3連単ボックス6点で遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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