まいど。淡輪(たんのわ)おま。ワシが競馬を始めた頃は、馬連すらなくてな。窓口で「1-2」言うたら、それはもう枠連のことやったんや。
「枠連は負けない」
これがワシの信条や。見た目はゴツい言われるけど、予想は繊細やで。京都の芝1600m、この伝統のマイル戦を、いぶし銀の「枠連」で丸裸にしたるさかい、よう見ときや。
数字は嘘つかへん。まずは冷静にデータを見ていくで。感情抜きで数字と向き合うのが、勝てる男の流儀や。
今回入った枠(内・中・外)で、どんだけ走っとるか。特に「勝ち切る力」がある馬をピックアップしたで。
【淡輪の注目】
8枠:
ソウルラッシュ 外枠(4-1-1-1/7)
4枠:
チェルヴィニア 中枠(4-1-1-3/8)
5枠:
エルトンバローズ 中枠(4-3-1-3/11)
内枠:1枠-3枠
中枠:4枠-6枠
外枠:7枠-8枠
の成績
ソウルラッシュの外枠適性は抜群やな。4勝しとる。チェルヴィニアとエルトンバローズも、この枠なら水を得た魚や。
次は、このコースそのものの「癖」や。歴史は繰り返す、いうやつな。過去10年の枠番別成績(連対率順)を見ていくで。
【過去10年・枠別連対率】
8枠18.1%
4枠18.1%
1枠16.2%
6枠16.0%
5枠15.0%
2枠14.2%
3枠13.4%
7枠13.1%
ほう…綺麗なもんやな。4枠と8枠が18.1%でトップタイや。逆に7枠は一番低い。これがどう出るか、見ものやな。
ワシの結論はこれや。
【軸:8枠】
ここは文句なしで8枠や。まず、ソウルラッシュの「外枠成績(4-1-1-1)」が光り輝いとる。外枠に入った時のこの馬は、ナニワのオカンが関スーの特売に走る時より速いで。
それに加えて、コースデータの連対率も18.1%でトップ。馬の実績とコースの傾向、さらに人気も加味したら、ここが崩れる絵は想像できん。ピンクの帽子が先頭でゴール板を駆け抜ける姿が見えるわ。
【相手筆頭:7枠】
コースデータの連対率は13.1%と最下位やけど、ここは7枠を推す。なんでかって?ジャンタルマンタルがおるからや。人気も最上位クラスやし、自身の枠順成績も悪くない。
枠連の妙味は「同枠の馬が助けてくれる」ことにあるけど、この馬に関しては個の力が抜けてる。データが悪くても、強い馬は強い。それを無視したら痛い目見るで。8-7の並びは堅いかもしれんが、外せんわな。
【妙味十分:4枠】
ここがワシの腕の見せ所や。4枠を侮ったらあかんで。コース連対率は8枠と同じ18.1%のトップスコア。ほんで、中に入ってるチェルヴィニアを見てみ?中枠成績(4-1-1-3)で4勝も上げとる。
人気的には少し甘く見られとるかもしれんけど、データ上は「買い」のサインが点滅しとる。ここが絡めば、配当もそこそこ期待できるで!
【結論】
ほんま、競馬はシンプルが一番や。 軸は不動の8枠。相手は地力最強の7枠と、コース相性抜群の4枠。この2点で勝負ありや。 若い子らも、たまにはスマホ置いて、このピンクの帽子の強さを目に焼き付けや!
これが勝負!
8 - 7・4
あとは総流しで完璧や!
■淡輪 粂治(たんのわ くめじ)
競馬歴およそ半世紀。一番の思い出は1990年有馬記念。
4枠にオグリキャップ・メジロアルダン、3枠にメジロライアン・サンドピアリスが入ったオグリキャップの引退レースでメジロアルダン・サンドピアリスに想いを馳せて枠連3-4勝負。
まだ馬連がなかった時代。馬連であれば外れていた馬券が今も頭を駆け巡る昭和の競馬親父。
もちろん1987年の有馬記念。『ユ』ーワジェームス・『メ』ジロデュレンが4枠に入った『ユメ』の万馬券も的中させている。
また、プロ野球もこよなく愛し、少年時代は大阪球場、西宮球場で憧れの選手を追いかけ、プロ野球名鑑を手に遠くから選手の自宅を見ていたピュアな心の持ち主でもある。