日刊Sには載せられない今週の裏ネタ

提供:ホースメン会議

今週の裏ネタ[2016年12月23日]

G1馬にヒケを取らない


日曜中山9R
ホープフルS
レイデオロ
G1馬にヒケを取らない
阪神JFをソウルスターリング、朝日杯FSをサトノアレスと、史上初めて2歳G1を連勝した絶好調・藤沢和厩舎。今週のイチ推しがレイデオロだ。同じ牡馬のサトノアレスは早くもクラシック候補の呼び声が高いが、同馬も2戦2勝と底を見せておらず「素質はヒケを取らない」と関係者。

前走の葉牡丹賞にしてもほぼ追ったところなしで突き抜ける楽勝で、藤沢和師は「自在性があって、どこからでも脚を使えるのが強み。能力は高いし、競馬を覚えてきたら、まだまだ良くなる馬だよ」とここは通過点と言わんばかり。勝てば厩舎のクラシック候補が2頭となり、来年は贅沢な悩みが待っていそうだ。


日曜中山10R
有馬記念(GⅠ)
キタサンブラック
なんとしても!!
現時点で、本年度の年度代表馬最有力候補が先日の香港Cを優勝し引退したモーリスだろう。しかし、有馬記念を勝てばキタサンブラックにも年度代表馬のチャンスがあり、陣営としては何としてでも勝たせたい一戦だろう。枠順も絶好の1枠1番を引き当てる強運もあり、昨年3着の雪辱に燃えている。ただ、今回は今迄以上にマークが厳しくなりそうで逃げ宣言のマルターズアポジーの出方も気になるところ。徹底マークされる立場だけに鞍上武豊の手綱捌きにかかっている。

ゴールドアクター
連覇のチャンスも十分
昨年の覇者ゴールドアクターも太目を叩かれ上昇ムード。得意の中山コースに替わるのは大きなプラス材料で、今回のデキなら連覇のチャンスも十分ありそうだ。キタサンブラックをマークできる絶好の2番枠でもあり、早めの立ち回りで勝ちに行く競馬ができるようなら連覇も可能か。

サトノダイヤモンド
伸びしろは随一
菊花賞馬のサトノダイヤモンドも不気味な存在だ。春当時よりも成長しており菊花賞から間隔が空いてのローテも好感が持てる。伸びしろのある3歳馬で、状態面の上積みもメンバーでは上位だろう。世代唯一の参戦となるが、ハイレベル世代と言われ強敵相手と戦ってきた実績は古馬相手でもヒケは取らない。同馬で初GⅠ制覇したサトノ軍団は先週の朝日杯FSでもサトノアレスが優勝と勢いに乗る馬主だけに要注意。能力的にも勝てるチャンスはありそうだ。

他の伏兵の台頭は…
今年のメンバーは上位3頭以外にも勝てるチャンスがある馬は多い。有馬記念は実績よりも状態面が一番のカギとなる。いかに余力を残しているかがポイントになるだろう。過去にも馬群に沈んだ人気馬が多いレースだけに一番強い馬が勝つとは限らないのがグランプリレースだ。今年も波乱の立役者となる人気薄の大駆け情報を聞いているし、◎○穴の3頭なら万馬券濃厚だろう!



土曜中山10R
クリスマスC
ショウナンサスケ
距離2度目で更に
中1週でも「元気が良すぎるくらい活気にあふれている」と厩舎関係者がデキの良さを強調するショウナンサスケが狙い目だ。前走の霞ヶ浦特別は、勝負所でスッと反応できなかった分のアタマ差2着惜敗。

高橋文師は「オーナーにとっては良かったけど(1着は同馬主ショウナンマルシェ)、うちとすれば悔しい結果だった。でも初めての1800Mに対応できたのは収穫。ジョッキー(内田博騎手)もクセは掴んでくれたと思う。もうワンテンポ早めに追い出しに移ればチャンス」と巻き返しに力が入っている。距離2度目なら内田博も思い切った騎乗をするはずで、期待通りの勝利を飾る可能性は十分だ。



土曜中山11R
師走S
グレンツェント
名より実を獲る
ダートは7戦して[4.2.1.0]と全く崩れのない3歳のグレンツェントが決める。古馬と初めて対戦した前走のみやこSでもクビ差2着に好走するなど、確実に地力を強化。

中山は2勝を記録している得意のコースで、加藤征師も「56キロのハンデは想定内。上下の差が少ない(57~54キロ)ので、軽ハンデ馬に脚元をすくわれる心配はないし、オープン特別ならチャンス」と強気の構え。中京のチャンピオンズCでも、大井の東京大賞典でもなく、ここを使うのも活躍するのは来年と見て、賞金加算を優先したからこそ。名より実を獲りにきたからには、キッチリ勝って飛躍の4歳へ弾みをつける。



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今週の裏ネタとは?

競馬に関わりたくて日刊スポーツに入社。以来、競馬一筋で本紙予想を30年近くに亘り担当してきた最高ランクの記者が、ハード取材で仕入れた裏ネタをコッソリお教えします。
堀内 泰夫

競馬に関わりたくて日刊スポーツに入社。以来、競馬一筋で本紙予想を30年近くに亘り担当してきた最高ランクの記者。かの故・大川慶次郎氏も一目置いていた存在。

現在も美浦トレセンに足を運んでハードな取材をこなし、安定感のある予想は業界随一の呼び声が高い。

「下手に穴を狙うより、堅いレースを絞って獲り切る方が馬券は圧倒的に儲かる」をモットーに、多数の会員様から絶大なる支持を集める。

「大きな万馬券を当てて一発逆転のスタイルの人もいるが、そういう精神状態では研ぎ澄まされた発想が出てこない。常に勝ち組でいる事こそが長く馬券を続ける最大の秘訣」とその達観した馬券戦術を語る。

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