完全攻略ファイル No.3

【NHKマイルC】地力はここでも互角!運も味方に大逆転



NHKマイルカップ(東京・芝1600m)は、春の3歳マイル王を決める戦い。デビューからここを目標にしてきた馬とクラシックを戦いながら距離適性を考えてオークス、日本ダービーよりもこちらを選択した馬が激突します。

しかし、今年ここで注目したいのは、桜花賞の有力候補と目されながら、晴れ舞台に出走が叶わなかったモリアーナです。

昨年6月に東京でデビューし、新馬戦→コスモス賞を連勝。デビュー戦は流れが遅かったとはいえ、上がり3ハロン33秒0の末脚で快勝し、暮れの阪神ジュベナイルフィリーズでは2番人気に支持されました。

残念ながら阪神ジュベナイルフィリーズは若さを見せて12着と完敗。仕切り直しとなったクイーンカップは後方からレースを進め、残り200mで先頭に立ち、そのまま押し切ろうとしたところを内の馬にすくわれて3着。勝ち馬とはクビ+ハナ差の同タイムで、賞金を加算できない痛恨の3着。

大目標の桜花賞は賞金が足りずに除外となり、桜花賞前日のニュージーランドトロフィーに出走。ここでは中団からレースを進めるも、外枠も入ったこともあって終始外々を回るロスのある競馬。先に抜け出したエエヤンを追って、一旦は2番手に上がりかけるも、最後に力尽きて4着。優先出走権が与えられる3着にアタマ差及ばず、NHKマイルカップへの出走が危ぶまれました。

幸い、このレースは桜花賞ほどボーダーが上がらず、無事に出走にこぎ着け、晴れて2度目のG1チャレンジとなったのです。

しかも、今回は大ベテランの横山典弘騎手に鞍上がスイッチ。これまで手綱をとってきたのが、管理する武藤善則調教師の子息である武藤雅騎手ですから、苦渋の決断が下されたのも察しがつきます。

そして、横山典弘騎手といえば、NHKマイルカップを3勝。過去21回の騎乗で(3-6-2-10/21)。連対率42.9%、複勝率は5割を超える52.4%と抜群の好相性を誇ります。

更に、ややオカルトにはなるのですが、奇数年に絞ってみると(3-2-2-2/9)で、連対率55.6%、複勝率77.8%とアベレージは一段と跳ね上がるのです!

横山典弘騎手の奇数年騎乗成績
17年1着アエロリット
15年1着クラリティスカイ
13年3着フラムドグロワール
11年7着オメガブレイン
09年2着レッドスパーダ
07年17着イクスキューズ
05年3着アイルラヴァゲイン
03年2着エイシンツルギザン
99年1着シンボリインディ

新馬戦の勝ちっぷり、一連の桜花賞戦線で好走しているドゥアイズを破った2戦目のコスモス賞、歯がゆいレースではあるものの、ここ2走の内容からも世代トップクラスの地力を持っているのは確か。

そこに、抽選なしでの出走できた運と百戦錬磨、相性抜群の大ベテランが加わって、まさに前進あるのみ!文句なしで買いの1頭でしょう!



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