境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

高松宮記念などの重賞回顧

第50回高松宮記念(GⅠ)
1着モズスーパーフレア
2着グランアレグリア
3着ダイアトニック
(1位入線4着クリノガウディー)

ラップ:
12.1-10.8-11.3-11.4-11.2-11.9
時計:1.08.7


ゴール前でゴチャつく場面があり、それが勝敗に直結するものだったことで何やら後味の悪さも残りますが、モズスーパーフレアがスプリンターズSの借りを返す逃げ切りを決めた今年の高松宮記念。

昨年もこのレースでハナを叩いたモズスーパーフレア。昨年の前半3Fが33.2秒、今年が34.2秒と、数字の上で1秒近く楽に行っている計算になりますが、さすがにこれは馬場差があまりに違いすぎるから。確かに、同日7Rの1勝クラスのテン3Fが34.1秒、その比較からGⅠとしては少し緩い流れだったことは間違いありません。しかし、勝因は単純に楽なペースで運べたからだけではないと思います。
昨年と今年の違いは、ハナに立つまでに使った脚。昨年は二の脚が珍しく鈍く、ハナに立つまでにかなり無理をしていました。それが、今年はスタート直後の段階で既に同型を抑えて自分の形に持ち込んでいます。この差が、最後の粘りに繋がったということです。

これまで出した高いパフォーマンスが全て中山コースということで、他場では信頼度が落ちると言われていたこの馬。ただ、前走のシルクロードSは、完全な外差し馬場にあって、ほぼノーチャンスと言っていい内ラチ沿いを通す逃げで寸前まで踏ん張る4着。結果は出せずとも、決して中山限定ではないということをアピールする競馬はしていたんですよね。
血統的には、予想コラムで指摘した米国血統に該当する父スパイツタウンがキーポイント。やはり、高松宮記念のトレンドは米国血統なのですね。

2着グランアレグリアは、改めて性能の高さを見せ付けた格好。やはりこの馬は走ります。
(入線順で)1、2、4位の馬が4角4番手以内という前残りの流れの中、唯一、鋭い脚を使って上位争いに食い込んだのがこの馬。前走の阪神カップもそうでしたが、ここにきて精神面の成長が著しいですよね。以前はちょっと被されただけで音を上げていた馬が、よくぞここまで我慢強くなったものだと感心してしまいます。
この馬も母父タピットで米国血統保持のテーマをクリアしていました。

ダイアトニックは、前走で前付けの競馬を経験させた上で臨んだスプリントGⅠ。抜群のスタートから道中の位置取り、コース取り、前走で教え込んだことが全て実になっていることを証明する完璧な立ち回りでした。それだけに、ラストの不利が本当に惜しかった。競馬である以上仕方ないとはいえ、十分な布石を打って狙いすました一戦でこれは本当に運がないとしか言いようがありません。

1位入線クリノガウディーは、母父ディアブロが広義の米国血統で、可能性のある馬だとは思っていましたが、どうしても東京新聞杯の内容が印象に残り過ぎていて……。あのレースは、これぞ横山典弘騎手と唸る本当に最高の騎乗だったんですよ。それで勝てないとなると……と、逆の意味でこの馬の評価を低値で決め打ってしまったのが失敗でした。

期待したシヴァージは5着。この流れで道中最後方近い位置からよく追い込んでくれました(4角で他馬と接触する場面もありました)。馬券にならなかったのは残念ですが、納得の競馬でした。


第68回日経賞(GⅡ)
1着ミッキースワロー
2着モズベッロ
3着スティッフェリオ

ラップ:
6.9-11.2-11.7-12.9-12.6-13.2-12.7-12.0-11.3-11.8-12.4-11.7-12.5
時計:2.32.9


ミッキースワローに関しては、一昨年の有馬記念でも本命にしたくらいの馬で、中山の非根幹距離適性はかなり高いと思います。今回もその適性を存分に発揮しての勝利。最後は2着馬に迷惑を掛ける場面もありましたが、このメンバーに入れば能力も適性も一枚上だということを証明する内容だったと思います。
母父ジャングルポケット。トニービン内包馬という血統テーマにも該当していました。

2着モズベッロは、ゴール前で寄られる不利があった惜しい競馬でしたが、前走から一気の4キロ増で相手強化、かなり苦しい条件を跳ね除けてのこの結果は今後に向けて明るい材料だったといえるでしょう。
以前にも書いた気がしますが、昔は気性が悪過ぎて能力を出し切れない競馬が多かった馬。実戦を重ねて心身のバランスが整ったことで、本来のポテンシャルを発揮できるようになっています。今後もGⅢ~GⅡなら上位争いに加わってくるでしょう。

3着スティッフェリオも新味を見せる競馬。最後は若干仕掛けが早く、勝ち馬の的にされてしまって3着に下がってしまいましたが、内容的には勝ちに等しい好内容であり、今後に向けて幅が広がる競馬だったと思います。
この母系はローカル適性が極めて高いので、今後、ローカル場所に出走してくれば勝ち負け必至の存在になるでしょう。
期待したポンデザールは9着。力負けでした。
あと、気になったのはハーツクライ産駒が去年に続いて揃って凡走してしまったこと。ちょっと支配力が落ちているのかもしれません。来年以降は慎重に取り扱った方がいいかもしれません。


第67回毎日杯(GⅢ)
1着サトノインプレッサ
2着アルジャンナ
3着ダノンアレー

ラップ:
12.9-11.1-11.4-11.9-12.3-12.1-11.7-12.1-12.4
時計:1.47.9


やや出遅れ気味で向正面では集団から離れた最後方追走。直線も進路をなかなか決められず鞍上が内に行くかステイするか逡巡する場面も。決してスムーズに運んだとは言えない中で、残り200mで前が開くと一気に抜け出し勝負を決めたサトノインプレッサ。
これは想像していた以上の強さでした。母はマイルチャンピオンシップにも2度出走、3着に入ったこともあるサプレザ。バックボーンがシッカリした馬ですから、もうこれは本物と見るべきでしょう。
まだパンパンの良馬場で戦ったことがありませんが、イメージ的にはむしろ良馬場の方がパフォーマンスを上げられるような気がします。マイル路線に楽しみな馬が出てきましたね。

2着アルジャンナは、スタートからゴールまで何の不満もないレースができたと思います。3着以下には2馬身半の決定的な差を付けており、この馬の評価が下がるところはありません。今回に関しては相手が悪過ぎただけです。母父マンノウォー系なので、馬場が悪くなればもっと走れると見ています。

期待したダノンアレーは3着。上位2頭が強かったですが最低限の仕事はしてくれました。ただ、これはパンパンの馬場で決め手を問われると厳しそうですね。やはり本質はダートなんじゃないかなと思います。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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