馬券ネオメソッド(レース回顧編)
マーメイドS&エプソムCの回顧
第25回マーメイドステークス(GⅢ)
1着
サマーセント
2着
センテリュオ
3着
リュヌルージュ
ラップ:
12.4-11.2-12.7-12.5-12.0-12.1-11.7-11.4-12.2-12.9
時計:2.01.1
マーメイドSにしては大人しめの決着に終わりましたね。
勝ったサマーセントは、前走の下鴨Sの内容が良かった馬。当時の京都芝は外差し傾向が顕著に出ており、そのトラックバイアスに反する形の早め先頭からの食い下がりは高評価できるもの。しかも、クビ差だった2着サンレイポケットは、土曜日に東京で勝ち上がり。勝ち馬ヒンドゥタイムズと合わせて重賞でも足りる可能性を秘めた馬たち相手ということも含めて、格下と侮れないところはあったと思います。
マーメイドSは父ノーザンダンサー系の成績が芳しくないレースで、ハンデ戦になって以降、昨年まで【1-0-0-30】。15年にシャトーブランシュ(父キングヘイロー)が勝っただけで、18年2人気6着モーヴサファイア、18年1人気6着レイホーロマンスや16年2人気5着ハピネスダンサーなど、あとは散々な結果に終わっていました。
今回、そんな父ノーザンダンサー系の呪縛を解いての勝利は立派なものと評価していいでしょう。
2着にセンテリュオが差し込む形。トモが緩くて道悪は不向きと見ていましたが、このタフな馬場でよく最後まで脚を使ったと思います。
期待したマルシュロレーヌは6着。道中は勝ち馬とほぼ同じ位置にいましたが、枠の差で少しづつ外を回らされるロスが堪えました。ただ、見せ場を作る良い競馬はしてくれたと思います。とにかく近2走がスムーズさを欠く競馬でしたから、まともな競馬ができて地力の一端を示せたことは好材料でした。
1番人気エアジーンは外差しが利きづらい今日の馬場を考えればここまでが精一杯。むしろよく伸びていたと言った方がいいでしょう。前走の湾岸Sが、他頭数の中山芝2200では致命的な外枠引きでの3着ですから、ちょっと運のないところはありますが、力のある馬であることは間違いありません。どこかで噛み合えば重賞でもチャンスのある馬だと覚えておきたいところです。
第37回エプソムカップ(GⅢ)
1着
ダイワキャグニー
2着
ソーグリッタリング
3着
トーラスジェミニ
ラップ:
12.5-11.2-11.6-11.9-11.9-12.1-11.8-11.9-12.8
時計:1.47.7
朝から1人気馬が次々と圏外に飛び、馬場状態通り波乱の一日となった日曜の東京開催。目玉のエプソムカップも案の定というか、納得の大波乱決着となりました。
3着にシンガリ人気のトーラスジェミニ。逃げ馬は常に穴を開ける可能性があることは承知していても、この馬を買うのは容易ではありません。これは白旗を揚げるしかない結末。
前日から雨が降り続き、不良まで悪化した馬場は、そもそもどこが一番伸びるのかも判別困難な状況。それに答えを出したのが、ひとつ前の10Rを勝ったサトノフウジン@レーン騎手。
最内を通ってスルスル伸び1着。残りの馬たちがみな、馬場の真ん中より外に出していた中でのこの結果ですから、各ジョッキーの頭に強いインパクトを残したことでしょう。結果、このレースは一転して内に馬が固まる形に。そのトラックバイアスが明暗を分けることになりました。
勝ったダイワキャグニーは、どうも掴み処のない馬で、東京コースが得意ということは分かっていてもなかなか触りづらい馬です。
高速決着に強い馬というイメージもあり、この馬場ではちょっと……と思っていたところ、19年ジャパンC時(6着)の騎手コメントを見てちょっとビックリしました。重馬場で行われたこのレースにおいて、終了後の石橋脩騎手は「天候が味方しました」。14人気6着と健闘の部類に入る走りを評したものであり、実は意外に道悪が上手いというのが本当のところだったようです。
2着ソーグリッタリングは相変わらず堅実無比ながら、あと一歩が利かないですね。ほんのちょっとのことが噛み合えばポンポンと重賞を勝ちそうな雰囲気はありますが、そのキッカケが掴めない現状。特に不満のない競馬はしているので、諦めず頑張るしかありません。
4着アンドラステは、今日の内有利の馬場設定を考えれば上出来の4着。まだまだ力を付けてきそうで、夏以降が楽しみな存在です。
期待したシャドウディーヴァは16着。直線後方から大外ではノーチャンスなわけですが、それ以前に道中からノメりっぱなしでした。道悪の適性がなかったと見るしかありません。
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