境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

七夕賞&プロキオンSの回顧

第56回七夕賞(GⅢ)
1着クレッシェンドラヴ
2着ブラヴァス
3着ヴァンケドミンゴ

ラップ:
12.6-11.9-12.1-12.4-12.3-12.1-11.8-12.1-12.2-13.0
時計:2.02.5


いかにも荒れ馬場の福島らしい攻防戦が繰り広げられた今年の七夕賞。開催最終日に行われた頃を彷彿とさせるレースでした。

勝ったのはクレッシェンドラヴ。福島芝2000では、昨年の七夕賞2着、福島記念1着を含み【2-2-0-0】。そのコース適性を如何なく発揮してみせました。

内が荒れた福島は、逃げ~先行馬が馬場の真ん中にコースを取る関係で、差し追い込み馬は苦しくなるもの。馬場の真ん中を通った先行馬よりさらに外を回すとなると、相当な距離ロスを強いられるからです。そのため、差し追い込み勢もなるべく早くペースアップを敢行するので、勝負処が前倒しされて4角あたりに。これが荒れ馬場福島らしい攻防戦という意味。

そんな中、多少馬場の悪いところに入っても、距離ロスを避けようという発想も生まれます。それが、内をピッタリ回ってきた5着ウインイクシードであり、勝ったクレッシェンドラヴ。

外を通した馬の方が馬場の良い処を通れますから、勢いでは劣勢。その分を、荒れ馬場耐性と距離得で相殺する作戦は、パワーと機動力という個性を持った馬のみに許されます。今回のクレッシェンドラヴは、そんな馬の個性を熟知した内田博騎手だからこそできたプレーと言えるでしょう。

血統的には、先週から引き続き好走馬を連発しているステイゴールド一族の親玉、ステイゴールド産駒。
実は、先週から“一族”の調子は良かったのですが、親玉の成績はイマイチだったんです。この七夕賞で面目躍如といったところでしょうか。来週以降もこの系統には要注目です。

2着はブラヴァス。この馬が、荒れ馬場福島における正攻法の競馬をした組。これで負けるのは仕方ない、力は出し切っていると思います。
これまで、コーナー4つでもワンターンでも結果を出している馬ですが、今回、さらに小回りでも対応できる機動力とセンスを証明しました。今後もローカル重賞を中心にコンスタントな活躍を続けることでしょう。

3着ヴァンケドミンゴも、福島で4勝を挙げるコース巧者。5着ウインイクシードも福島芝2000で勝ち鞍のあった馬。対して2着ブラヴァスと4着ヒンドゥタイムズは2000適性の高い馬。
コース適性と距離適性に秀でた馬が上位を独占した今年の七夕賞でした。

私が期待したパッシングスルーは、ハナを切って6着。荒れた内を避けての逃げは、ラチを頼れない分、コントロールが難しいもの。
距離損がだいぶあるので数字だけでは表せない部分もありますが、61.3-61.2秒のイーブンペースは、狙って作った淀みない流れというより、馬と喧嘩しないように丁寧に進めて何とか平均ペースに収めたという感じだったのではないでしょうか。
できれば2~3番手あたりでワザを使いたかったところですが、ゲートと枠を考えればこうなってしまうのも無理はなかったのかもしれません。


第25回プロキオンS(GⅢ)
1着サンライズノヴァ
2着エアスピネル
3着ヤマニンアンプリメ

ラップ:
12.3-10.7-11.3-11.9-11.7-11.6-12.3
時計:1.21.8


ダ1400のスペシャリストたちを一網打尽にしてみせたサンライズノヴァ。この馬には毎度のことながら驚かされます。

これまで戦ってきた相手を考えれば、ここでは一枚上の存在。ただ、今回は2017年12月の中山ダ1800以来の右回り。実績だけ見れば右回りがダメということはなさそうでも、これだけ左回りにこだわって使っていた分、やはり懐疑的にならざるを得ない部分はありました。それをアッサリ克服しての勝利。

追い込み一辺倒の競馬から、突如として前付けができるようになったのが昨年の秋シーズン。その時点で「モデルチェンジに成功したな」と思っていたところ、フェブラリーSでは一転、これまで通りの後方待機に逆戻り。と、思えば今度は左回りへのこだわりを捨てて右回りに参戦して勝ってしまう……。
まあ、番組の都合上、東京にばかりこだわってもいられないという事情もあるのでしょうが、個人的にはどうも噛み合わない馬だなぁという印象が強いです。

予想コラムとリンクさせると、この馬はゴールドアリュール産駒。阪神ダ1400、そしてダ1400重賞でともに堅実な成績を挙げている血統で、ここもその血統適性を如何なく発揮した格好です。

2着エアスピネルは初ダートで復活。適度に砂は被っていたと思いますが、外目を追走できたことで揉まれる競馬にならなかったことが良かったという側面はあるでしょう。
元々、稽古駆けする馬で昨年の段階からダートを使うという話が持ち上がっていた馬。度重なる怪我でそのチャンスがノビノビになっていましたが、今回、新境地で選択肢を増やすことに成功しました。かつてはサトノダイヤモンドやマカヒキと鎬を削っていた馬。もうひと花咲かせることができるでしょうか。

大健闘は3着ヤマニンアンプリメ。これはこのレースのMVPでしょう。
外目を気分良く追走できたことが良かったのでしょう。他の先行馬を自ら潰して一旦先頭に立つ見せ場たっぷりの競馬。しかも、牝馬で56キロを背負ってのもの。勝ち馬サンライズノヴァが59キロで勝ち切ったことと同程度の価値を見出せると思います。

期待したスマートダンディーは、スタートで少し遅れるロスがありましたが、全体的にはスムーズな競馬ができたと思います。これまでよりももう一段階キツい流れに対応できませんでした。力は出し切っていると思います。

人気で敗れたサクセスエナジーは、こちらもスタートで少し遅れてしまい、ヤマニンアンプリメに上手くブロックされて外に出すまでに少し時間を要してしまいました。外枠の利を活かせなかった感じですね。これまでの成績を見る限り、間隔を開けるより詰めて使った方が良いタイプという面もありそうです。




待望の新刊 書店・アマゾンにて絶賛発売中!
境和樹 単複進化論!


『単複進化論!』の購入はコチラ
▼境和樹への応援メッセージはコチラ▼

Mail:cheer@umasq.jp

境和樹Twitter

うまスクエアメンバー登録

STEP:1メールアドレス入力

メールアドレスの入力

うまスクエアからのメルマガを受け取りたいメールアドレスを入力して下さい。
※携帯のメールアドレスでも、ご利用頂くことが出来ます。

入力されたメールアドレス宛てに【仮登録メール】をお送り致します。
【仮登録メール】に記載されたURLをクリックして頂くと、うまスクエアへのメンバー登録が完了します。

  • メールアドレス(半角英数字)
境和樹の馬券ネオメソッドとは?

『人気沸騰』『話題騒然』今、最も注目されている新進気鋭の実力派予想家【境和樹】の穴の単複1点勝負。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」

境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

友だち追加

PR

境和樹 SNS

コンテンツ一覧