馬券ネオメソッド(レース回顧編)
クイーンSの回顧
第68回クイーンS(GⅢ)
1着
レッドアネモス
2着
ビーチサンバ
3着
スカーレットカラー
ラップ:
12.1-11.2-11.5-11.5-11.9-11.7-12.0-12.0-12.0
時計:1.45.9
戦前に想定された通り、逃げたい馬がそれそれ主張したことで、半マイルで46.3-47.7秒の綺麗な前傾戦になり、ラストで先行馬が苦しくなり差し馬が台頭するというレースパターン。
勝ったレッドアネモスは、好発からスッと下げてラチ沿いの中団。大敗続きのアロハリリーの直後に付けるという位置取りは、勝負処で捌けなくなる可能性が高いのでなかなか難しい判断だったと思いますが、人気薄の気楽さというか、一か八かの作戦というか、そんな思い切った乗り方が奏功しました。
この馬は、以前から稽古駆けするタイプで能力は秘めているとされながら、馬場に泣かされてなかなか力を出せない不運なキャラでしたが、これまでの苦労が報われた感じですね。
2着ビーチサンバは、4角で内に残った勝ち馬と外に持ち出したこの馬、という具合にラストはコース取りの差が明暗を分けた格好。まあこれは仕方ないと思います。今日の札幌はあそこを通しても伸びる馬場でしたし。結果は悔しいものでしたが、久しぶりに力のあるところが見られたことは明るい材料でしょう。
3着スカーレットカラーは予定通り、最後方待機からイン差しを狙う作戦。直線入り口でモロに前が詰まって首を上げるシーンがありながら、この馬らしい抜群の瞬発力を発揮して馬券圏内まで持ってきました。
不利に関しては、この作戦を取る以上税金のようなもので仕方ありません。それにしても、本当に良い決め手を持っている馬です。前回の敗戦がいまだに納得いきません(本命だったので)。
コントラチェックは、ダッシュが付かずハナ争いに参加できず、2角手前までムキになりながらの追走。結局、この形では力が出せないんですね。
フラワーCやターコイズSの内容から、力自体はここに入っても十分通用するだけのものを持ちながら、ハナに行かなければ二束三文という致命的な弱点を抱えてしまっているのが惜しい限り。この手のタイプは、自分の形にさえ持ち込めば近走着順とは無関係に一変するので、今後も常にマークが必要だと思います。
ヴィクトワールピサ産駒が1、3着に同時好走。マキャベリアン内包といえば、一昨年の勝ち馬ディアドラも母母父がマキャベリアン。ミスプロ系の中でも欧州性が強く、牝馬限定重賞に強いのがこの系統の特徴(ヴィルシーナ、ヴィブロス姉妹も母父マキャベリアン)。今回はそんな特性が発揮された印象です。
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