境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

安田記念&鳴尾記念の回顧

第70回安田記念(GⅠ)
1着グランアレグリア
2着アーモンドアイ
3着インディチャンプ

ラップ:
12.1-10.9-11.2-11.5-11.6-11.4-11.0-11.9
時計:1.31.6


グランアレグリアのレースを見るたびに、競走馬の成長とはかくあるべしと思わされます。

以前は天才的なスピードを持ちながら、気性面に危うさがあって揉まれたらそこで終了。そんな淡泊なイメージでしたが、阪神カップを境にその精神面が実に逞しくなり、馬群から抜け出す競馬ができるようになるまで。高松宮記念も負けて強しと言える内容でしたし、今回の勝利も納得。
日々の鍛錬の中で、1200から1600への距離延長に対応できるよう調整してきた厩舎力も見事でしたし、目を負傷しながらも最後まで緩めず導いた鞍上も見事。ただ、それ以上に今回はグランアレグリアの成長力の勝利だったと思います。

2着にアーモンドアイ。正直、もう少し精査したいなというのが本音ではあります。
スタート出遅れは確かに痛かったと思います。上手くリカバーして影響は最小限にとどめたとはいえ、やはり戦略を敷くという観点からすると、あの程度の出遅れでもだいぶ差は出てしまいますから。
ただ、直線に向いたところでルメール騎手はまだ手綱を抑える余裕があるように見えましたし、ロスなく立ち回った(直線で捌くのに多少狭いところはありましたが)インディチャンプをねじ伏せて連対を確保しているわけですから、力を出し切れなかったというには至らないと思います。
今回に関しては、本質的なマイル適性の差もあったのではないでしょうか。実際、前にいた勝ち馬グランアレグリアの上がりが33.7秒で、アーモンドアイのそれは33.9秒。少なくとも数字上は完敗の格好ではあるので。アーモンドアイが不本意な競馬をしたというより、グランアレグリアが上回る走りをしたと見るべきだと考えています。

3着インディチャンプは、先述の通り、直線でアドマイヤマーズを捌く際に少し狭くなるシーンはありましたが、それでも大枠で見ればスムーズな良い競馬ができたと思います。惜しむらくは、マークする対象であるアーモンドアイが出遅れたことで、目標を見つけるのは難しくなったというところでしょうか。
なお、人気馬ではありますが、2、3着馬は昨年の1、3着馬。改めて安田記念のリピーター性の強さには驚かされます。

ダノンキングリーは直線で軽く寄られる場面はありましたが、完敗の格好。これまで重賞勝ちは全て1800。いわゆる、悲運の非根幹距離ホースなのかもしれません。返す返す、1400と1800のGⅠがなぜないのか、こういう馬を見るたびに思わされます。

私が期待したヴァンドギャルドは10着。課題だったスタートも決めて不満のない形から伸び切れず。4角で狭くなって手綱を引くシーンはありましたが、全体的に力不足は否めないという競馬でした。

春の連続GⅠが終了。冴えない予想ばかりで大変申し訳ない結果になってしまいました。
来週から夏競馬、気分を新たにまた頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。


第73回鳴尾記念(GⅢ)
1着パフォーマプロミス
2着ラヴズオンリーユー
3着レッドジェニアル

ラップ:
12.2-11.0-12.8-12.2-11.8-12.2-11.6-11.7-12.1-12.5
時計:2.00.1


キメラヴェリテが出遅れたことで、私が期待したサトノフェイバーがハナを切ってレースを先導する形。前後半5F60.0-60.1秒と淀みのない流れを造りましたが、さすがにラストは脚が上がってしまいました。
まだ本調子になかったのかもしれませんが、今日の感じだと2000は少し長いかもしれません。

勝ったパフォーマプロミスは、最内枠を活かして道中はラチ沿い追走。直線だけ少し外に出して2着ラヴズオンリーユーとの叩き合いを制しました。
この日の阪神は、前半こそ前残りが目立ったものの、後半から徐々に好位差しが利き始め、特にラチ沿い追走から直線だけ少し外に出した馬が好走するケースが目立ちました。パフォーマプロミスはまさにその競馬をやったということですね。
重賞2勝の実績に、天皇賞・春3着。ここでは実績最右翼ながら、長期休養明けと距離不足を懸念して評価を下げてしまいましたが、終わってみれば改めて力のあるところを見せる競馬でした。無論、これだけの休養明けをキッチリ仕上げた厩舎力にも感嘆。
このパフォーマプロミスがステイゴールド産駒。予想コラムでも指摘した、最近の阪神芝2000重賞のトレンド血統です。これは来年以降の大事なサンプルになりました。

2着ラヴズオンリーユーも、スタートからゴールまで正攻法の競馬えほぼ勝ちに等しい2着。ゴールの瞬間だけ僅か相手に先んじられた格好で、ほぼ勝ちに等しい内容と考えていいでしょう。少なくとも、前走大敗からすぐに立ち直った点は収穫。
この後のローテは分かりませんが、宝塚記念は人気落ちのディープ、牝馬のディープが再三穴を開けているレース。この敗戦で人気を落として同レース出走なら、かなり面白い1頭になると思います。

3着レッドジェニアルは出遅れが痛恨でしたが、ラストは馬群を上手く縫ってよく差を詰めています。まだ気性的に不安定なところは残りますが、GⅢくらいならどこかでチャンスが回ってくる馬だと思います。

最後に、今回がラストランになったサイモンラムセスが4着。これは称賛されるべき走りだったと思います。お疲れさまでした。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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