馬券ネオメソッド(レース回顧編)
ラジオNIKKEI賞&CBC賞の回顧
第69回ラジオNIKKEI賞(GⅢ)
1着
バビット
2着
パンサラッサ
3着
ディープキング
ラップ:
12.0-10.8-12.6-11.9-12.3-11.9-11.9-11.6-12.3
時計:1.47.3
ほぼ平均ラップから後半4F11.9-11.9-11.6-12.3ですから、ラジオNIKKEI賞らしいレースにはなったと思います。結果的に前で流れを造った馬とそれを追い駆けた馬でワンツーという決着。
勝ったバビットは、未勝利勝ちの内容が時計的に優秀で、当時、馬場差+0.3秒と時計が掛かる馬場の中で2.01.2秒は評価できるレベルでした。境メモでも「ローカルの1勝クラスなら足りてきそうなところはある」と書いていたのですが、トントン拍子に重賞制覇に至ってしまいました。
少し気難しいところがあるようで、現状は小回りコースの方が競馬がしやすい様子。今後は主場に行ってどうかということになりそうですが、ポテンシャル自体は結構良いんだと思います。
血統的に注目したいのは、父ナカヤマフェスタ。
今週の福島芝は、土曜日にオルフェーヴル産駒が人気薄で連続好走するなど、全体的にステイゴールド一族の活躍が目立っており、ここで父ナカヤマフェスタが効果的に作用したという側面はあるかもしれません。
2着パンサラッサは、母父モンジュー(サドラーズウェルズ系)に母母父ハイエステイト(ネヴァーベンド系)と、相当重厚な母系の持ち主。スタミナを底力が求められたところで、この重たさが利いたという印象です。
1番人気パラスアテナは4着まで。牝馬の好走例がほとんどないレースでもあり結果は思わしくないものとなりましたが、全体的に外を回した組が伸びあぐねる中、才能の片鱗は見せていたとは思います。スローの上がり比べの方が良いタイプでもあり、今回は舞台設定が向いていなかったかなと。
条件さえ合えばもっと走れる馬なので、この敗戦で見限る必要はないでしょう。
同じことは5着ルリアンにも。頭が高い走法で現状は器用さに欠けるところがあるので、もっと広いコースでゆったり走らせた方が良さそうなタイプ。これも今後の成長いかんでは重賞路線に乗ってくる馬だと見ており、この敗戦で評価を変えない方がいいと思います。
10着グレイトオーサーは、スタート直後から行きたがって制御が難しくなり、2コーナー手前で先頭集団に絡んで失速という自滅気味の競馬。
連勝の内容とは別馬のような競馬で、同厩舎のサクラトゥジュールと入れ替わっちゃったんじゃないかと思ったほど。これは立て直しに時間が掛かりそうな負け方だなぁという印象。
期待したコスモインペリウムはまさかのシンガリ負け。道中からリズムが悪いなぁと見ていたところ、3角過ぎにはもう手応えがなくなっていました。能力や適性が足りないというより、何か別の要因があったように思います。
第56回CBC賞(GⅢ)
1着
ラブカンプー
2着
アンヴァル
3着
レッドアンシェル
ラップ:
12.0-10.7-10.8-11.1-11.7-12.4
時計:1.08.7
さすがにこれはしばらくショックで立ち上がれませんでした。
サンプルの少ない阪神競馬場でのCBC賞。セントウルSと夏のスプリント重賞に共通する好相性血統としてサクラバクシンオーに着目、候補馬を2頭に絞ったところまでは我ながら素晴らしかったと思いますが、そこから二択を引き損ねますか……。
ブリンカー装着の前走で0.6秒差7着と、久々に一桁着順を拾ったラブカンプー。たしかに、そこに復活の兆しを見出すことは可能だったかもしれません。
ただ、どうしてもそれ以前の淡泊な負け方が頭にこびりついていたため、突っ込んで検証し切れなかったところがありました。
言い方は悪いですが、後から考えればダイシンバルカンより買える要素は多かったかもしれません。どちらも少なからず無理筋の狙いではあるので、最終決定の段階で散漫になってしまいましたか。勿体無いことをしました。
レッドアンシェルは、ラブカンプーやアンヴァルを負かしに行く策は取りづらいですからね。難しい立ち位置だったとは思います。
ただ、近2走の惨敗から復調の兆しが掴めたことは収穫だったのではないでしょうか。まだまだやれるということを証明したことで良しとできる一戦。
幻のGⅠ馬、クリノガウディーは見せ場らしい見せ場も作れず大敗。元々、連続好走が一度もないように、一戦入魂型。思い返せば、朝日杯FSで2着した後、なかなか体調が戻らずスプリングSまで復帰が延びた経緯もありました。体調維持が相当に難しいということでしょう。
能力があることは間違いないので、その辺りを意識して取捨すればまだまだ見限れない馬であることは間違いないでしょう。
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