境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編) [2013年4月30日]

天皇賞・春の回顧

第147回天皇賞・春(GI)

1着フェノーメノ
2着トーセンラー
3着レッドカドー
:
15着◎カポーティスター

ラップ:
13.0-11.9-11.6-11.4-11.5-11.6-11.7-12.5-
12.1-12.4-12.5-12.8-12.9-11.9-11.8-12.6
時計:3.14.2

今週の京都芝は、土曜の馬場差が-1.0秒程度。予想ほど速くないなと思いましたが、日曜は案の定、高速性を増していました。土曜のダートが稍重スタートだったところを見ると、金曜に少し雨があったのかもしれませんね。その影響で土曜は多少抑えられていたものの、本質的には日曜のような高速設定が基本だったのだと思います。
ただし、その馬場差はだいたい-1.4~-1.8秒程度。昨年が-2.0秒を超える超高速設定でしたから、それよりはソフトな馬場だったということはできます。長距離戦において時計云々を論じてもあまり意味がないのですが(ペース次第で極端に時計が変わり得るので)、ほぼ昨年と同程度の時計的価値と考えていいと見ています。今年6着、昨年4着のジャガーメイルが、馬場差を考えるとほぼ同じパフォーマンスを出しており、この馬を基準に周辺の馬について能力比較の基準ができると思います。ゴールドシップは、ウインバリアシオンとほぼ同じくらいのレベルといったイメージですかね。

今回の天皇賞・春は、強気に乗ったフェノーメノの騎乗はもちろんながら、2着トーセンラー武豊騎手の騎乗が絶妙でした。4角手前で「敵はゴールドシップではない」と即座に目標を切り替えていましたね。さすがは天才、天皇賞・春を知り尽くした男。この日はサウンドリアーナを勝たせた端午Sでも手綱捌きが冴えていましたが、本番のここでも最高の競馬をしたと思います。これで勝てなきゃしょうがない、相手を褒めるしかないですね。個人的に昔から好きな馬なので、心情的には勝たせてあげたかったところです。

ゴールドシップに関しては、後から考えれば「本当に強い馬とやっていないのでは?」と疑問を持つことはできたような気はします。私も「まあ、この馬で1席は取られたな」と単純に考えていましたから偉そうなことは言えませんが、“なんとなく”強いと多くの人が盲信してしまっていたような印象は否めません。ゴールドシップをさらっと本命に据えて、さあ、相手はどれだ?と先に進んでしまったという方は意外と多かったんじゃないでしょうか。
もっとも、単純な話として直線半ばの不利は致命的だったとは思います。エンジンの掛かりが極端に遅いタイプなので、ああいうロスで一度速度を緩めてしまうと、なかなかリカバリーできません。まっすぐ走らせてもらえていれば、3着はあったかもしれませんね。

血統的なポイントになったのはハイペリオンの血ですか。勝ち馬フェノーメノは母母父、3着レッドカドーは父系がそれぞれこの系統でした。最近で言うと、セイウンスカイの父シェリフズスターがこの系統でしたね。超特殊条件ですから、今の競馬においてマイノリティーとなってしまったこの手の異流血統(本当は異流ではないんですけどね、主流からズレているという意味です)にスポットが当たったという解釈は成り立つと思います。


<ツイッターフォロワーからの質問と回答>

Q.血統初心者で何がどの系統かすぐにわかりません。何から始めたらいいでしょうか?

A.キーワードは『コツコツ、地道に』これです。

ニジンスキー系、ボールドルーラー系、サドラーズウェルズ系…血統を使いこなそうと思うと、まずこの『その種牡馬(または母父)がどの系統に属するのか?』というテーマで最初に躓くことがあるかと思います。そんな方のために、系統を把握するファーストステップとして私がおススメする方法をお伝えしたいと思います。

まず、系統から全部覚えてしまおうというやり方、これは結構難儀、挫折する可能性が高いです。何しろ数が多いですし、そもそもイメージが湧きづらいですから。

やるべきことは、実際に今走っている馬を始点にすることです。

たとえば、前日に好走した馬をチェックします。1着~3着がベストですが、最初は1着馬だけでも構いません。そして、その1着馬について血統を見ます。これも、血統表を見るのがベストですが、父名と母父名だけでもいいでしょう。これなら手元の新聞で可能です。

そこで初めて系統を調べます。たとえばフェノーメノであれば、父がステイゴールド、母父はデインヒル(Danehillと表記されているものもあるでしょう)。これを確認したのち、ネットなり本なりでステイゴールドが何系に属するのか、デインヒルは何系に属するのかを調べます。ステイゴールドはサンデー系(現状はヘイロー系というのが正しいですが)、デインヒルはダンチヒ系~ノーザンダンサー系と分かります。
これを積み重ねていくのです。少し時間は掛かりますが、このやり方なら自然と頭に入ってきやすいと思います。ダンチヒがデインヒル系だと覚えるより、フェノーメノの母父がデインヒルで、そのデインヒルはダンチヒ系だったなという方がイメージできる分だけ記憶に残りやすいからです。

実際に好走した馬を始点にするやり方の場合、もう一つ利点があります。
それは、「主要系統から覚えられる」ということです。主要系統は好走するケースが多いから主要になるわけで、ということは、好走馬の血統を追っていくと自然に主要系統、言い換えれば覚えておくべき大事な系統から頭に入ります。その方が効率的と言えるでしょう。マイナー系統はそれはそれで面白いですが、主要系統を覚えた後、『知らない系統』という括りだけでも十分通じる場合は少なくありません。

とにかく、血統初心者の方に大切なファーストステップは、『血統を意識すること』です。拙書『馬券で勝つ非常識ルール21』でもしつこいくらいに書きましたが、最初から全部網羅しようとする必要はありません。そう意気込むと絶対にガタが来ますから。小さなことからコツコツと進めて、徐々に血統に慣れ親しんでいただければと思います。

系統を調べる際に、水上学さんの書かれた『馬券の現場で光る!種牡馬戦略SUPERハンドブック2013-14』(KKベストセラーズ)という本が有用だと思います。実際に使うケースがある血統はほぼ書かれていると思いますので、参考になるはずです。

【by境和樹】

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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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