境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編) [2014年1月7日]

ディープインパクト産駒の本質が見えたレース

第52回京都金杯(G3)

1着エキストラエンド
2着オースミナイン
3着ガルボ

ラップ:
12.4-11.0-11.3-11.9-11.5-11.3-11.4-11.7
時計:1.32.5

『長距離G1血統、そこから派生するスタミナと持久力』

予想コラムで掲げた京都金杯のテーマに関しては、間違っていないと思います。そもそもこれまで結果が出ていますし、今年も勝ったエキストラエンドの母父は予想コラムでも何度か名前を出したネヴァーベンド系。スタミナの権化と呼ばれ、かつては菊花賞の最重要血統に名を連ねていた長距離型スタミナ血統ですから、その血を持っていたエキストラエンドが勝ったことで、このレースのテーマ自体は正しかったということができると思います。
また、3着ガルボの父マンハッタンカフェも、自身が菊花賞、天皇賞・春の勝ち馬であり、その産駒にはヒルノダムール。やはり長距離G1血統の代表格と言える血統。これも納得の走りだったと思います。
もっとも、つい先日の阪神Cでこの馬を本命にして馬券を獲っている身としては、当時が複勝590円で今回が290円ですから、まあ獲るべきところで獲れている分、特に悔いはありません。

さて、このレースで浮き彫りになったのが、ディープインパクトという種牡馬の本質です。

マイルCSの時にも指摘した通り、この京都芝1600m外という条件はディープ産駒にとって決して得意とは言えない舞台です。過去3年のデータを見ると、その成績は(8-7-10-50/75)勝率10.7%、連対率20.0%、複勝率33.3%。単勝回収率は49%で複勝回収率は68%にとどまります(データ対象期間は2011年1月5日~2013年11月23日)。
勝ち鞍数では何とか1位の座を守っていますが、この率は他条件と比べると決して褒められたものではなく、ディープ産駒のポテンシャルを考えればむしろ“悪い”方に属します。つまり、『ディープ産駒は京都芝1600m外では信頼度が低い』ということになるわけです。ただでさえ人気になることが多い血統なので、こういう苦手な条件では積極的に嫌いたいところです。

しかし、昨年のマイルCSをトーセンラーが勝ち、そして今回の京都金杯ではワンツー。ここに、ディープインパクトという種牡馬の本質が見えます。

再三指摘している通り、ディープ産駒は大舞台に強く、また、逆境に強いというのが最も顕著な特性です。すなわち、下級条件では取りこぼしても、グレードの高いレースになればなるほど、結果を出してくる、この“ココ一番での勝負強さ”こそが、ディープ産駒最大の武器というわけです。かつてのサンデーサイレンスも似たような特性を持っていたので、やはりディープインパクトという種牡馬はサンデーサイレンスの正当な後継者ということなのでしょう。

このことは、『重賞クラスに出走してくるディープ産駒は無条件で評価する必要がある(走られても文句は言えないと覚悟するべし)』ということを示すとともに、『下級条件ではそこまで絶対的な信頼は置けない』という逆の側面も浮かび上がらせます。

ディープインパクト産駒は、2013年シーズンで前年より全体成績を落としました。その要因となったのが、『下級条件における取りこぼし』です。G1をはじめ重賞級のレースと新馬戦ではほぼ前年並み、もしくは前年以上の結果を出したものの、その中間に位置する未勝利~1600万下で大きく成績を落としているんです。その結果として総合的に前年を下回る結果に終わりました。これも、ディープインパクト産駒の特性を表していると言えるでしょう。

今回のような重賞競走では勝負強さを重視する必要はあるでしょうが、下級条件においてはそこまで信頼できないのではないか?というのが、最近の私のディープインパクト評。今回の結果に惑わされることなく、しばらくは反ディープを基本方針に馬券は買おうと思っています。

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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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