第63回スプリングS(G2)
1着ロサギガンティア
2着アジアエクスプレス
3着クラリティシチー
ラップ:
12.4-11.4-12.0-12.4-12.1-12.1-12.1-11.7-12.2
時計:1.48.4
このレースに関しては、そもそものアプローチから負けを認めざるを得ません。『直近の馬場傾向』。これがスプリングSにおける最重要のテーマだったようです。
3日間の変則開催となった今週。中山は金曜日と日曜日に行われました。金曜が渋化が多少残る馬場状態だったのに対し、日曜日は一日空いたこともあってパンパンの良馬場となりました。
しかし、血統傾向は大きく変わらず。金曜日の中山はストームキャット系保持馬が大暴れしており、ダート色の濃い馬力タイプの血統が好走馬を多く出していましたが、このスプリングSが行われた日曜日も、ボールドルーラー系内包馬など、やはり米国的なダート血統を持った馬の活躍が目立ちました。
このスプリングSもそんな血統傾向に沿った格好。勝ち馬ロサギガンティアは芝、ダート兼用のフジキセキを父に持ち、母父はボールドルーラー系。2着アジアエクスプレスは言わずと知れた父ストームキャット系、母父はコジーンの流れを汲む馬でした(ちなみに、母母父はボールドルーラー系)。
その傾向を考えれば、スクリーンヒーローにサドラー系の◎モーリスはよく健闘したといえますが、やはり負け方が示す通り、適性ズレを起こしていたようです。
さて、そんな中ではありますが、勝ったロサギガンティアにはかなりの能力を感じます。金曜日ほどではないにしろ、やはり時計が掛かる馬場状態だった中での1.48.4秒は掛け値ナシに優秀だと思いますし、5ハロン通過から12秒台前半が続く厳しい流れを難なく乗り切ってGⅠ馬を封じているわけですから(しかも、馬場傾向的にはよりアジアエクスプレス向きだったと思います)、これはもう疑いようがなく現3歳世代でもトップクラスの力量と言っていいでしょう。トゥザワールド1強ムードですが、意外にウカウカしていられないかもしれませんね。
それにしても、共同通信杯を勝ったイスラボニータ、そして今回のロサギガンティアと、フジキセキ産駒がここに来てクラシックの有力馬を抱えているという勢力図は面白いですね。究極の器用貧乏として知られるフジキセキ。なんでもできる代わりに、突出したモノに欠けるため、大舞台だとなかなか勝ち切れない地味血統。2011年に種付けを終了しており、今後は産駒がどんどん少なくなっていくわけですが、その晩年にこれだけ楽しみな馬が揃うとは、因果なものです。
しかも、高速決着、高速上がりに強いイスラボニータと、ダート的な馬力勝負に強いロサギガンティア。まさに両輪態勢。来週から開催が替わることで、中山の馬場がどう変わるかには注目する必要がありますが、どちらに転んでもどちらかは生き残るといった構図(最も、イスラは右回りを使っていないという弱みを持っていますが…)。まあ、ぶっちゃけてしまえばフジキセキはフジキセキという結果になりそうな予感はしているのですが、いずれにしても楽しみであることに変わりはありません。
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