うまスクエア

今年もアッと言わせた“盲点の人気薄”

第9回ヴィクトリアマイル(ＧⅠ)

１着ヴィルシーナ
２着メイショウマンボ
３着ストレイトガール

ラップ：
12.4-10.7-11.6-11.5-11.8-11.4-11.2-11.7
時計：1.32.3

う～ん…今年はコレでしたか。

予想コラムでも指摘した通り、このヴィクトリアマイルというレースは、不思議と『あれ？なんでこんなに人気がないの？』と思ってしまうような馬が人気薄で激走することが多いレースです。昨年は前年の覇者ホエールキャプチャがその１頭で、今年もまたまた前年の覇者ヴィルシーナがこの人気薄。近走の成績が冴えなかったことから、当日11番人気という超低評価でしたが、それをアッサリ覆し、ファンの度肝を抜きました。
このレースは、牝馬限定ＧⅠながら、横の比較が難しいんですよね。牡馬混合戦との絡みや、マイル以外のＧⅠ組とローカル重賞組の混在といった要素が、このレースにおいてエアポケットのような“盲点の人気薄”を作り出すのだと思います。これは来年以降も要注意ですね。

レース自体は、この日の“徹底内有利”のトラックバイアスを味方に付けた馬の上位独占。ストレイトガールは最内枠が奏功（岩田騎手の超が付く安全運転は少し苦笑いでしたが）、メイショウマンボも好騎乗（武幸四郎騎手はこの馬だけは本当に集中して完璧な騎乗をしてくれます）。意外に伸びあぐねたホエールキャプチャあたりは、このバイアスに嵌ってしまった格好でしょうか。本命に期待したクロフネサプライズは…どうしたんでしょうね？少しコーナリングがぎこちなく見えたので、左回りが苦手なのでしょうか。あと、少しイレ込んでいましたね。無理に行かせると暴走しちゃうと思ったのかもしれません。
これくらいにしておきます。

それにしても、前年の覇者、長距離ＧⅠ勝ち馬、そして短距離実績馬が１～３着。何とも掴みどころのない決着となりました。これも、冒頭で指摘したこのレースの“混在”というテーマを象徴しているのかもしれませんね。

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