馬券ネオメソッド(レース回顧編)
テーマは合っていましたが……
第68回セントライト記念(GⅡ)
1着
イスラボニータ
2着
トゥザワールド
3着
タガノグランパ
ラップ:
13.0-10.8-11.3-12.0-12.7-11.8-12.0-12.1-12.3-11.6-12.1
時計:2.11.7
「ダービー組の出走が多い年は、ダービー組を優勢と考える」
このテーマ自体は合っていました。同じくダービー組が6頭出走していた2011年同様、今年もダービー組が1~3着を独占。その中で着順の入れ替わりがあれば穴馬券になると見込んでいましたが、結局は順当な決着となってしまいました。ダービー4着のタガノグランパが10番人気と意外な低評価だったので、オッズとの関連性でこれに手を出すという、極めて単純な作戦が正解だったようです。
一応、裏テーマとして「次週のオールカマーに繋がる血統傾向を見出す」というものがあったので、どんな血統が好走するかに注目していましたが、ダービー組を脅かした4、5着馬にヒントがあるのではないでしょうか。4着ステファノスが母父クロフネ、5着ラングレーが母父ストームキャット。予想コラムでも指摘したとおり、この新潟芝2200mは「母父(ダート型)Nダンサー系」が好相性なので、そのポイントと合致しますね。
このレースはダービー組が走って当然な状況だったと思うので、そに肉薄した4、5着馬に血統適性を見出すべき。ということで、このコースが本質的ポイントとの併せ技一本で、「新潟芝2200m重賞は、母父ダート血統を狙う」と定義付けておくことにします。
と、ここまで書いて来週のオールカマーの特別登録を見たところ、該当馬が人気になりそう?なかなか楽はさせてもらえません(泣)。
一応、レース自体の回顧も少し。あくまで古馬準オープンとの比較になりますが、テンの入り(3ハロン)はほぼ標準並みながら、道中で一旦ペースアップしたり、上がりで再加速を要求されたり、先行馬には少し苦しい流れだったと思います。したがって、一番評価できる内容は2着トゥザワールドかなと。まあ、着差を考えればイスラボニータを逆転するまでには至らないと思いますが、ダービーで下げた評価の分は取り戻しましたかね。
続く本番に対しての見解は、ここでは避けておきます。フジキセキ産駒は意外に距離の融通が利くので、イスラボニータを買いたい方はそうヒヨる必要はないと思います、とだけ言っておきます。
第32回ローズS(GⅡ)
1着
ヌーヴォレコルト
2着
タガノエトワール
3着
リラヴァティ
ラップ:
12.5-11.0-11.6-12.2-12.5-12.0-11.4-11.1-11.7
時計:1.46.0
このレース、メンバー最速の上がりを使ったのは2着タガノエトワールでした(33.3秒)。またしても、メンバー最速の上がりを使った人気薄が2着に入ったわけです。予想コラムで指摘したテーマ通りでしたね。
結局は「上がり最速を使う“可能性のある”馬」を探すことまでが、予想段階では限界ですから、どうしても最後は運の要素が多くなりますね。ただ、今年の結果を受けて、いよいよ「上がり最速を使う人気薄の存在」が馬券の勝敗を分けるということはハッキリしました。非常に難儀ではありますが、来年以降もこれを見つける努力はした方がいいでしょう。
もっとも、もうひとつの「春のクラシックホースが取りこぼす」というテーマは不発に終わりました。これ以上ない完璧な立ち回りで勝ったオークス馬ヌーヴォレコルト。例年のパターンがもし当て嵌まるとするのなら、この後、牡馬相手のGⅠを勝つことになるわけですが、果たしてどうなるでしょうか。もしそうなってくれると、「牡馬相手にGⅠを勝てるくらいのレベルにないと、春のクラシックホースはアテにならない」と、微調整で今後も臨めるのですが。まあ厳しいでしょうね。
こちらもレース自体の回顧を少し。やっぱり目が行くのは4着に敗れたブランネージュですよね。フローラSの時もオークスの時も指摘したとおり、この馬は総合力ならおそらく今年の3歳牝馬の中でもナンバー1じゃないでしょうか。しかし、如何せん決め手がない……あと一押しがどうしても利きません。個人的には適条件がどこかにある気はするのですが、それがどこなのかいまだにハッキリ見えません。とか言っている間に、秋華賞で「あっ、ココだったのね」ということになりそうな気もしますが、どこかで花開くことを切に願うばかりです。
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