馬券ネオメソッド(レース回顧編)
まあ、こういうことなんですけどね。
第150回天皇賞・秋(GⅠ)
1着
スピルバーグ
2着
ジェンティルドンナ
3着
イスラボニータ
ラップ:
12.9-11.7-11.8-12.2-12.1-12.1-12.3-11.4-11.3-11.9
時計:1.59.7
上がり最速で差して来るようなタイプに向いているレースと予想コラムにて指摘しましたが、まあ、こういうことなんですよね。先に抜け出したジェンティルドンナやイスラボニータを、外から一気にスピルバーグが差し切って勝利。上がり3ハロンはメンバー最速の33.7秒。これまで12戦のキャリアのうち、上がり最速が6回。33秒台連発の切れ者タイプ。例年の天皇賞・秋で来るパターンに合致していた馬だと思います。
血統的には、ディープインパクトはもちろんですが、母母父にサドラーズウェルズ、その奥にハイペリオンも持っており、天皇賞・秋で好走するために必要なタフネスも血統的に備えていました。単なる速い上がりを使える軽い馬ではなく、本質的に底力もある母系。これが今回の大仕事を支えたと思います。
また、兄トーセンラーが生粋の京都巧者であるように、この馬は生粋の東京巧者。ハッキリとした得意コースがあるというのも、この母系の特徴なんでしょうね。姉のブルーミングアレーも大成はしませんでしたが、能力の片鱗を随所で見せていた馬でしたし、かなり優秀な牝系と言えるのでしょう。
気になったのは、2着ジェンティルドンナ。
はっきり昨年よりパフォーマンスを落としたと思います。この馬の得意領域である高速馬場ではなかった(この日の馬場差は手元の計算で-0.1秒)というところが敗因と考えられますが、実は昨年の天皇賞・秋当日も馬場差-0.2秒。あんまり変わらない馬場だったんですよね。と考えれば、去年よりメリハリのあるラップ推移で瞬発力が問われた今年の方が、ジェンティルの持ち味を発揮できる舞台だったと考えることができます。
にもかかわらず、ギリギリの2着。上がりの34.4秒も平凡だったと思います。直線でゴチャついたことなど、外的要因もあったとは思いますが、去年より走れていないというのが私の見立て。これがデキの問題なのか、それともピークを過ぎたのかは現時点では何とも言えませんが、個人的には同じ2着でも去年より今年の方が価値を見出しづらいなと感じました。
次走は3連覇が掛かるジャパンカップ。鞍上もムーアでしょう(たぶん)から、今度は1番人気になりそうな感じですが、正直、絶対敵わないと見ていた過去2年ほど絶対的な感じはしないですね。
その他、6着エピファネイアは相変わらず道中で掛かり通し。これはもうこの馬の個性だと思いますが、今まではこれでソコソコ来ていましたからね。それが今回は伸びかかってパタッという感じ。どうしたんでしょう。
7着デニムアンドルビーは前を捌くのに苦労して、脚を余しましたかね。少し時計の掛かる馬場はこの馬には合っていましたから、勿体無い一戦になってしまいました。昨年に続き、ジャパンカップでの好走可能性はあると思いますが、ツルツルの高速馬場で時計が速くなると苦しいかも。当日の馬場状態と時計の出方には注意した方がいいでしょう。
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