馬券ネオメソッド(レース回顧編)
それにしても恐るべきはディープインパクト
第66回阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)
1着
◎ショウナンアデラ
2着
レッツゴードンキ
3着
ココロノアイ
ラップ:
12.5-11.0-11.5-12.2-12.0-11.4-11.5-12.3
時計:1.34.4
◎ショウナンアデラが勝ち切ってくれました!
正直、3着滑り込みで馬券になるというイメージを持った予想だったので、差し切り勝ちは嬉しい誤算という面もあるのですが、ゴール寸前でピュッと伸びる感じはいかにもディープ産駒の切れ味。お見事な勝利だったと思います。
同時に、今年も踏襲された阪神JF穴の傾向、すなわち「ダート血統、1400m実績」というポイント。予想コラムで指摘したとおり、この馬は母系で血統的テーマを満たし、1400m実績も利いてました。来年もバチッと使える傾向でしょう。
ただ、それ以上に思い知らされたのが「ディープインパクトって凄いよな~」ということ。土曜日のチャレンジCもディープ産駒の人気薄トーセンスターダムが勝ちましたが、この週の阪神芝は、必ずしもディープ向きの軽い馬場ではなかったと思うんですよ。実際、他のレースでは結構飛んでいましたからね。それでも、大事なところはシッカリ決める。このレースにいたっては、唯一の産駒ですからね。この種牡馬に関しては驚異的な勝負強さを感じずにはいられません。
ちなみに、穴馬の単複を馬券スタイルとしている私は、『複勝オッズの下限が2.5倍』というラインを買うかどうかの判断基準にしています。それを下回った馬は、基本的にリスクが勝ってしまうので購入を見送ります。
そんな私にとって、日曜午後はシビれる流れでした。前日段階では3.0倍にも近かったショウナンアデラの複勝ですが、当日は徐々に売れてきて直前の段階で2.5倍近辺をウロウロ。まあ、普段からこの手のせめぎ合いには慣れているので、だいたい『ああ、これは(2.5倍を)切るな』というのは感覚的に分かるもので、今回のショウナンアデラも20分くらい前には見切りました。今年の阪神JFは馬券的には不参加。衆院選当日に“投票しない”というのも、皮肉な話でございますが。
別に後悔はしていません。これがスタイルですからね。皆様のお役に立てていたなら、今回はそれで十分です。
私の個人的な問題はそれくらいにして、1番人気で8着に敗れたロカについても触れておきたいと思います。
正直、この馬が1番人気を守ってレースを迎えたことが一番の驚きでした。キャリア1戦、スローの1800mしか経験していない、初戦で上がり3F11.8-11.0-11.0の流れを差し切った馬にとって、今の上がり1ハロンでラップが急落する阪神は真逆である、内枠、和田騎手(テイエムオペラオー以来GⅠ勝ちナシ)などなど……。これだけ目に見えた不安材料がありながら、それでも1番人気に推されるというのもなかなか珍しいと思います。
レースは、出遅れた時点でジ・エンド。慌てて追っ付けたために引っ掛かってしまい、全くリズムに乗れず終い。挙句、直線で内から張られる不利もありました。今回は同世代の先輩方にキツイ洗礼を浴びた格好です。
ただ、この馬が過剰人気だったとは思わないんですよね。そういう類とは少し意味が違うと思います。たしかに、リスクに対してリターンの割りが合わない存在だったとは思いますが、初戦のパフォーマンスを見て「コレは!」と思った方が多かったことに関しては素直に同意します。なんと言うか、馬券を離れて、この馬に勝って欲しい!というファンの気持ちが押し上げた1番人気だったのではないかな?と。馬券になるならないは別として、レースを見て納得できる、純粋に応援したい馬がいるということは競馬の今後にとってとても大切なことだと思うので、それを考えると単にこの人気を過剰だったと言うのは違う気がします。
上手い言葉が見当たりませんが、「え~ロカなんて買っちゃダメでしょ~」と断じる馬ではなかったと思います。才能のある馬だと思うので、今後、立て直して活躍してもらいたいと切に願います。こういう馬が競馬には必要な気がするんですよね。
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