馬券ネオメソッド(レース回顧編)
幸先の良いスタートが切れました
第53回京都金杯(GⅢ)
1着
ウインフルブルーム
2着
エキストラエンド
3着
◎マイネルメリエンダ
ラップ:
12.7-11.3-11.6-11.9-11.3-11.1-11.1-11.8
時計:1.32.8
本命馬マイネルメリエンダは3着。複勝圏内に頑張ってくれて今年一発目の的中となりました。それにしても、単勝18.2倍の7番人気には驚きましたね。内枠有利の傾向、チーフベアハートの平坦適性が相当知れ渡っているんだなぁと感じました。お恥ずかしい話ですが、正直、単勝50倍くらいつくんじゃないかと思っていたんですけどね(苦笑)。
たしかに、今年も相変わらずの内枠偏重の競馬。絶好枠を引けたことは大きかったと思いますが、それだけではなく、この馬が血統テーマに据えた「長距離GⅠ血統」を持っていたことこそ、最も大きな好走要因だったと自負しています。
実際、勝ったウインフルブルームは天皇賞・春の勝ち馬スペシャルウィーク産駒(マイネルの母父でもありました)でしたし、2着エキストラエンドは昨年の勝ち馬で母父にミルリーフ・ラインを保持。まさにテーマに即した馬が上位を独占したわけです。人気に推されたフルーキーやグランデッツァは、どちらかというとマイラー色が強すぎて、本来のマイル適性は上でも、このレースに対する適性では劣っていました。その分で着順を下げたと言えるでしょう。もっとも、グランデッツァの方は流れ不向き(というより、自分の得意な形に持ち込まなかったこと)が敗因としては大きいような気もしますが。
来年以降も、京都金杯においては「長距離GⅠ血統」「欧州血統」を最重視してください。このテーマに沿って何頭か候補を挙げた後、枠順発表を待って内枠から順に評価しておくという攻め方が正解でしょう。
今年も狙い通りの結果が出ましたし、過去にもこれで当てているので、間違っていないと思いますよ。
第64回中山金杯(GⅢ)
1着
ラブリーデイ
2着
ロゴタイプ
3着
デウスウルト
ラップ:
12.3-10.8-12.5-11.5-12.3-12.0-11.6-11.5-11.4-11.9
時計:1.57.8
と、上手くいくことばかりではないのが競馬というもの。こちらはお恥ずかしい限りの大惨敗。期待したユールシンギングはシンガリ負けを喫してしまいました。ご参考いただいた方、誠に申し訳ありませんでした。
ただ、スタート直後からもう行きっぷりがなく、終始促しながらの追走。走る気に欠けるといった内容で、おそらく力や適性の半分以下も出していないでしょう。気性難を抱えている馬という印象はなかったのですが、どうもここ数戦の内容が良くありませんね。
結果の回顧としては、キンカメ産駒が1、3着したこと。そして、レコード決着でローエングリン産駒ロゴタイプが好走したこと。この2点だと思います。
この日に行われた5Rの中山芝2000mではハーツクライ産駒とステイゴールド産駒の人気薄がワンツー。この2頭は、前開催の中山芝でも大爆発しており、おそらく、馬場血統傾向自体は前開催を引き継いでいたと考えられます。その中でのキンカメワンツー。元々、キンカメ自体はバイアスに左右されやすい種牡馬で、来るときはどこかに予兆があるものなのですが、今回はノーモーションで襲ってきましたね。もっとも、先述5Rにはキンカメ持ちが1頭もいませんでしたから、あるいはここが“予兆”だったのかもしれません。と、この原稿を書いている途中で月曜中山9R、芝2000mの寒竹賞で6番人気のキンカメ産駒タケルラムセスが勝ちました。
ただ、レースが終わった後、改めて過去の中山金杯を検証してみて、私が考えていた以上に近年の中山金杯ではミスプロ系の比重が高まっているのかもしれないと考えるに至っています。昨年は2頭しかいなかったミスプロ持ちの1頭だったディサイファが3着。2013年は母父ミスプロのワンツー、2012年は勝ち馬フェデラリストがエンパイアメーカー産駒で、2011年はスウェプトオーヴァーボード産駒キョウエイストームが11番人気2着……。来年は、「ミスプロ系保持馬」に注意して予想してみようかと思っています。
また、レコード決着の中、ローエングリン産駒のロゴタイプが2着と好走したことも見逃せません。元値は皐月賞馬。ようやく復活という見方が大勢を占めるかと思いますが、レコードになる流れはローエングリン産駒の得意舞台、個人的には、今回はその流れが覚醒に繋がったんだと考えます。現役時代のローエングリンがそうだったように、この血統は気性的にムラがあってアップダウンのある流れではプッツンしてしまいがち。代わりに、レコードタイムが出るような流れには滅法強い。平均的に脚を使わされる流れの方が、集中力が途切れなくていいのでしょう。
ローエングリン産駒の適性がハッキリ出たことと、今回のロゴタイプが流れを味方につけての好走だった(大雑把に言えば、信頼できる2着ではないということ)ということは、このレースの回顧として記しておきたいと思います。
というわけで、今年も東西金杯から競馬がスタートしました。1年間、また変わらぬご愛顧を頂戴できれば幸いです。
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