馬券ネオメソッド(レース回顧編)
ますます混迷を極める難解なレース
第65回東京新聞杯(GⅢ)
1着
ヴァンセンヌ
2着
アルフレード
3着
フルーキー
ラップ:
12.7-11.7-11.9-12.0-12.2-11.8-11.3-12.1
時計:1.35.7
まず、◎に期待したマイネルメリエンダについて。
7着とはいえ、着差は0.3秒ですから、言うほど負けてはいません。差し馬勢が上位を独占する中、先行して最先着はこの馬ですから、やれることはやってくれたかな?とは思います。ただ、今日は妙にモタれていましたね。修正している間に後ろから来られてしまった感じで、これは勿体無かったです。
もっとも、馬場の良いところを選んだのか、それともモタれてどうしようもなかったのかは判然としませんが、あそこまで外に出す意味があったのかなとは思いますが。結果的に開けた内を上位馬にすくわれている格好ですからね。
勝ったヴァンセンヌは、降雨の影響を最もプラスに転じられた1頭でした。これで稍重で3連勝ですからね。母フラワーパークは快速型として鳴らしたスプリンターでしたが、その血統は父ニホンピロウイナー、母父ノーザンテーストと道悪巧者で組成されており、こういう馬場には高い適性が感じられます。
また、流れ自体もこの馬向きだったといえるでしょう。
東京新聞杯 12.7-11.7-11.9-12.0-12.2-11.8-11.3-12.1 1.35.7
エクセレントJCT 13.0-11.6-11.8-12.0-12.1-11.8-11.3-12.1 1.35.7
これは偶然の符合ともいえますが、3走前に同じ東京マイルで勝ったWSJSの一戦と、流れがほぼ一緒だったんですね。時計も一緒。ちなみに、馬場状態も同じ稍重でした。前走の元町Sも、ラスト3F11.1-11.7-13.5秒と、ラストでラップが急落する形でしたから、総じてこの手の上がりが掛かる競馬に対する適性が高いと言えるでしょう。今後は高速馬場への対応力が問われることになりそうです。
それにしても、ディープインパクトですよ。
【ディープインパクト産駒と東京新聞杯の関係】
人気:②①⑥①③⑨③
結果:⑦⑤⑪⑩⑨⑪②
これは昨年の予想コラムで指摘した点。ディープインパクト産駒はこのレースと相性が悪く、人気を下回ってばかりいたんです。
それを指摘した昨年、エキストラエンドが3番人気2着と初めて人気を上回る走りを見せたことで、「そろそろヤバいかな?」と今年は敢えて触れなかったのですが、案の定、やられましたね。
過去の成績を見ても分かるとおり、決してディープ向きのレースとは言えないこのレース。それをも制してしまいました。しかも、道悪になったことが逆に奏功したようなところがあるのですから、本当に厄介な種牡馬です。こういう一事をもって突然息を吹き返すのがディープインパクトという種牡馬なので(かつての京都芝1600m外回りなんかもそうでした)、今後は軽視禁物になりそうです。もっとも、重賞レースは、ディープインパクト産駒を人気薄で買える数少ないチャンスなので、意外とこれはこれで逆用できる気もしていますが。
さて、最後にきさらぎ賞についても触れておきます。
勝ったルージュバックは良い馬ですね。とにかく無事に、この後も元気に走って欲しいものです。別にイヤな予感めいたものがあるわけではありませんが、これ以上ないほどの可能性を秘めた馬が、未完のままターフを去ることほど残念なことはありませんからね。
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