馬券ネオメソッド(レース回顧編)
スプリングS回顧
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第64回スプリングS(GⅡ)
1着
キタサンブラック
2着
リアルスティール
3着
ダノンプラチナ
ラップ:
12.7-11.6-12.4-13.1-12.8-12.0-11.8-11.2-11.5
時計:1.49.1
まず、全体レベルの評価としては水準より低いと言わざるを得ません。今週の中山は比較的時計の出やすい馬場設定でしたから、標準でも1.48.7くらいは出ていなければいけなかったと思います。昨年と今年の馬場差が1.7秒ほどありますから、馬場差を考慮して計算すると昨年の1.48.4秒より2.4秒遅かったことになります。
もちろん、かなりのスローペースで62.6-59.3秒という過去に例を見ない後傾ラップが影響したことも確かですが、それを差し引いても(そもそもこんな緩い流れになる時点で)、やはり強調できるレースではなかったと思います。
勝ったキタサンブラックは最内枠から終始思い切った騎乗が目を引きました。作戦勝ちですね。血統的にはブラックタイド×サクラバクシンオー。なるほど、レースの予想テーマとして掲げた『潜在的マイラー』の資質があるのかもしれません。これは見落としましたね。
『人気馬が2頭は馬券に絡む』。このテーマも生きていました。朝日杯FSが阪神に移設されたことに伴い、『原則として朝日杯FS勝ち馬は取りこぼす』というテーマがどうなるか注目していましたが、やはり朝日杯FS勝ち馬にとっては今後も鬼門のレースになりそうです(勝ち切ったのは昨年のロゴタイプくらい。基本的には負けると考えておいた方がいいですね)。
2着リアルスティールは流れと通ったコースを考えれば、このメンバーの中では力が抜けていることを証明した一戦だったと思います。意図的に中団待機の競馬を選択したフシもありましたから、おそらく試走と割り切っていたのでしょう。それなりに収穫はあったと思います。
ただ、操縦性の高さと瞬発力はこれまでの2戦で既に分かっていたことですし、改めて確認するほどだったかな?とは思います。また、試走と割り切ってなお勝ち切るくらいでないと、超Aランクへの道はまだ遠いかもしれませんね。個人的に好きなタイプの馬なので、今後の成長に期待したいところです。
期待したダノンメジャーは、『潜在的マイラー』としての資質を十分に感じさせる内容だったと思います。道中かなり行きたがっていましたから、やはり距離は短い方がいいでしょう。これは距離を詰めてパフォーマンスを上げるはずです。ちなみに、小回り適性の高い母系なので、今後マイル路線を歩んだ後、ローカル重賞あたりでまたひと花咲かせることもあるかなと。デビュー戦から尻すぼみ気味の成績ですが、逆に長い目で見た方がいい馬だと思います。
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