馬券ネオメソッド(レース回顧編)
日本ダービーの回顧
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第82回日本ダービー(GⅠ)
1着
ドゥラメンテ
2着
◎サトノラーゼン
3着
サトノクラウン
ラップ:
12.7-10.9-11.8-11.7-11.7-12.5-12.5-12.4-12.4-11.9-11.0-11.7
時計:2.23.2
今回のダービーは、『オークスとの同時性』というテーマを掲げてチャレンジしました。結果としてはどっこいどっこいと言ったところでしょうか。予想コラム、動画でも指摘したとおり、今回は最終的な本命馬よりも、抽出した候補馬の結果が問われていた一戦だと思っているので、該当馬のうちサトノラーゼンしか馬券圏内に絡まなかったという点には多少のモヤモヤも感じるところです。
最終的に◎としてサトノラーゼンを指名し、馬券も的中できたという点では最高の結果でしたが、仮説の実証という点では平均点前後といった感じ。ひとまず、来年も継続して検討していこうと思いますけどね。
オークス好走血統の中で、じゃあどれが反映されるのか? という点に回答が出せれば最高ですが、これはなかなか険しい道のりになりそうな気がしています。まあ、気長に頑張ってみます。
勝ったドゥラメンテは、そもそも未勝利を勝った1.47.5秒という時計が、馬場差を考えると相当優秀な時計でしたし、皐月賞も1.58.2秒、そして今回が2.23.2秒。こういった高速競馬に対する適性が高いタイプですね。道悪はあまり良くないと思いますし、距離もこのくらいがギリギリかもしれません。競馬っぷりを見る限り、距離に対する適性は2着サトノラーゼンの方が上。今回は地力の差で何とかねじ伏せたという印象。三冠制覇は楽な道のりとは言えないかもしれません。
2着サトノラーゼンは、本当に馬が頑張ってくれました。そして、鞍上・岩田騎手の手綱捌き。岩田騎手は内枠を引いたときのパフォーマンスが本当に高いと思う乗り役さんですが、今回は本当に秀逸。決して楽々走っていたわけではありません。少し行きたがる面は見せていました。それでもキッチリ折り合い、しかも位置を不要に下げない、ここが素晴らしい。折り合いをつけようとすると、どうしても位置取りを下げてしまいがちですが、全くそんなところはありませんでした。4角で外に出すタイミングもピタリ。ドゥラメンテと併せ馬になった瞬間に置いていかれてしまいましたが、これは地力と完成度の差であって悲観する必要はありません。好枠を最大限に活かした堂々の2着だったと思います。
ちなみに、これは完全に個人的な話で恐縮なのですが、今回の的中は先週のオークスのおかげ。これは、『オークスとの同時性』という理論で本命馬を導き出したことだけではなく、以下の回顧コラムの内容が私の中で大ヒットだったんです。
(先週の回顧コラムから抜粋)
『そう、候補馬を選ぶ際の基準という感覚。これは忘れてしまいがち。
私が予想の際に挙げているテーマは、それぞれが候補馬を選ぶ際の基準であって、全てを満たしてればより強力になるというわけではありません。自分でもここは結構忘れてしまう(どうしても複数のテーマを同時に満たす馬を選んでしまいがち)ところなのですが、今回、改めてそんなことを思い直しました。』
これに気付かせてくれたオークスのおかげ。この一文がなければ、候補馬の中からサトノラーゼンは選べなかったと思います。
今一度、自分へのメッセージも込めて復習しておきます。私の重賞予想のスタイルは
『過去の傾向からそれに合致した候補馬を選び、その中で最も加点材料とオッズのバランスが適正な馬を買う』
これです。過去の傾向から導き出したポイントに数多く合致していればいいわけではありません。あくまで、候補馬を抽出する作業と、そこから買う馬を探す作業は別でなければいけないのです。最近、ここのところが疎かになっていたなぁと感じたのが先週のオークス。その反省がなければ、おそらく今回はポルトドートウィユに本命を打っていたと思います。ディープだけでなく、先週2着馬のヴァイスリージェント系も持っているからという理由で。そうじゃないんですよね。
ひとまず、今年もダービーが終わりました。それなりの結果が残せてよかったと素直に思います。
今週もたくさんのメッセージありがとうございました。また来週からもどうぞごひいきのほど、よろしくお願いいたします。
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